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台風が起こす暴風。どれくらいの風速で、どんな被害が起きる?危険度を知って備えましょう。

台風は、初夏から秋にかけて日本に接近・上陸することが多く、前線を伴った低気圧などによって、大雨、暴風、高波、高潮などをもたらします。また、川の氾濫や洪水、土砂災害(土石流・がけ崩れ・地すべり)などにより、日常生活や命を脅かすような自然災害を多く引き起こします。

台風が近づくと、ニュースなどで「平均風速」や「瞬間風速」などの色々な情報が伝えられると思います。このような「風」についての用語を知っておくと、どれくらいの危険が近づいているのかがわかるため、台風に備えるための指標となります。今回は、風の強さによる被害や、台風が近づいた時の備えについてご紹介します。

(出典: 気象庁)

風の強さや速さについて

風が進む速さの10分間の平均を「風速(または平均風速)」、3秒間の平均を「瞬間風速」といい、1秒間に進む速さを「○m/s」という単位で表します。風の吹き方は絶えず強弱が変わるため、瞬間風速は平均風速の1.5倍、大気が不安定な場合には、3倍以上になることがあります。


(出典: 気象庁)

天気予報などでは、風の強さの程度をわかりやすく、「やや強い風」、「強い風」、「非常に強い風」、「猛烈な風」の4段階に分類して伝えています。それぞれ、どれくらいの強さの風が吹くと、人や建物にどのような影響があるかを表にまとめました。

平均風速風の強さ
(予報用語)
人や建物への影響
10~15 m/s強い風・風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。高所での作業は極めて危険。
・電線が鳴り始める。看板やトタン板が外れ始める。
・高速道路での運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。
・屋根瓦や屋根建材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。
15~20 m/sやや強い風・風に向かって歩きにくくなる。
・傘がさせない。
・樹木全体が揺れ始める。
20~30 m/s非常に強い風・何かにつかまっていないと立っていられない。
・飛ばされた物によって負傷するおそれがある。
・細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
・看板が落下、飛ばされる。道路標識が傾く。
・通常の速度で運転するのが困難になる。
・屋根瓦、屋根建材が飛ばされるものがある。
固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。
・ビニールハウスのフィルム(被覆材)が広範囲に破れる。
(※平均風速25~30 m/sでは屋外での行動は極めて危険)
30~35 m/s猛烈な風・走行中のトラックが横転する。
・固定の不十分な金属屋根の建材がめくれる。
・養生の不十分な仮設足場が崩落する。
35~ m/s猛烈な風・多くの樹木が倒れる。
・電柱や街灯で倒れるものがある。
・ブロック壁で倒壊するものがある。
・走行中のトラックが横転する。
・建物の外装が広範囲にわたって飛ばされ、下地材が露出するものがある。
(※平均風速40 m/s~は住家で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。)
参考URL:リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」

風速は地形や周りの建物などに影響されるため、予報の値と異なることがあり注意が必要です。
上の表では、風速が観測されたときに起きやすい現象や被害を記載しています。そのため、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場合もあります。

台風の強さと大きさ

台風で混乱しがちなのが、「強さ」と「大きさ」です。似たような表現ですが、基準が違ってきます。

台風の強さ =台風に伴う最大風速
台風の大きさ=台風に伴う風速15m/s以上の領域(強風域)の半径

気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、風速(10分間平均)をもとに台風の「強さ」「大きさ」 を表す呼び方として以下のような階級で示しています。

・台風の強さの階級分け
階級 最大風速
猛烈な 54m/s以上
非常に強い 44m/s以上 ~54m/s未満
強い 33m/s以上 ~44m/s未満
表現なし 33m/s未満


・台風の大きさの階級分け
階級 風速15m/s以上の半径
大型(大きい) 500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上


「大型で非常に強い台風」という情報の場合は、「風速15m/s以上の半径が500km〜800km、最大風速44~54m/sある台風」ということになります。

台風への備え

台風や大雨が近づいているというニュースなどを見たときには、災害への備えをもう一度確認しましょう。
被害を未然に防ぎ、軽減するために、下のWEBサイトなどで気象情報を確認して早めの行動を心がけましょう。いざ、避難指示などが出た時には、周囲の人にも声をかけ、迷わずに避難をすることが大切です。

最新の台風情報の確認

・気象庁 警報・注意報の専門ページ
http://www.jma.go.jp/jp/warn/

・Yahoo!天気・災害
http://www.jma.go.jp/jp/warn/

・Yahoo!天気・雨雲レーダー
https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/

接近する前の備え

・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強。
・側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
・強風で飛ばされそうな物は、しっかり固定するか、室内にしまう。
・飛ばされてくる物に備えて、飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、カーテンやブラインドをおろしておく。
・家具や家電などは浸水の被害を受けないように、二階や高い場所に移動する。
・電化製品は漏電、ショート、感電などが発生する恐れがあるため、コンセントを抜き、低い位置にある家電類は高い場所へ移動する。
・断水に備えて飲料水を確保し、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。




非常用品の確認

懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、カセットコンロ、貴重品など

避難場所の確認

市町村では、あらかじめ災害時の避難場所を決めています。避難勧告や避難指示が出たときに安全に移動できるよう、市町村のホームページや、配布されているパンフレットなどで、あらかじめ位置などを確認しておきましょう。
また、普段から家族で避難場所や連絡方法などを共有し、どのタイミングで連絡を取ったり避難をするかを決めておく「マイ・タイムライン」を作っておくことも大切です。

台風接近!気を付けること。NG行動

〇 外出は控えましょう!
台風接近時は、建物内で通り過ぎるのを待つのが基本です。
田んぼや用水路、海、川などの様子を見に行き、水に飲みこまれたり、そこへ向かう途中で被災する事故が毎年のように起きています。
強風による転倒、飛ばされた物に当たっての負傷、用水路に足を取られる、高潮や洪水、土砂崩れなどに巻き込まれるなど、いろいろな事故にあう恐れがあるため、台風接近時の外出は大変危険です。

〇 傘はささないようにしましょう!
強風に傘があおられて体をもっていかれたり、周囲の人にぶつかって負傷させてしまうこともあります。また、差していた傘が壊れ、その破片でけがをすることも考えられます。
どうしても外出する必要がある場合には、傘はささずにレインコート(カッパ)を着るようにしましょう。

〇 エレベーターを使わない
台風や大雨のときは、なるべく階段を使うようにしましょう。
暴風によって電線が切れ停電する可能性や、水漏れで機械が故障しエレベーターに閉じ込められる恐れがあります。エレベーターの使用は極力避けましょう。


台風は、来るタイミングが分かる災害です。そのため、事前に備えを行うことで、被害を防いだり、軽減することができます。 台風が接近してからでは間に合わない対策もありますので、日頃から出来る準備をしっかり行い、危険から身を守りましょう。

(出典: 気象庁)

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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