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台風や豪雨にそなえる、家の暴風・洪水対策。避難の注意点

近年、台風や豪雨、梅雨時などの大雨による大きな被害が、たびたび起きるようになりました。まだ実際に被害にあっていない方々も、甚大な被害をニュースで目にして、身近な脅威に感じる方も多いのではないでしょうか。
被害を最小限にするために、日頃から行える対策、台風や豪雨が近づいた時や、梅雨の時期に行う準備、避難をするときの注意点を知っておきましょう。

台風や豪雨が引き起こす被害

台風や豪雨では、洪水や土砂災害、暴風が幅広い被害をおこします。

まず、洪水では河川が氾濫して流れ出すほか、下水道に流しきれなかった雨水があふれてしまう場合があります。
1時間に50mm以上の雨が降ると、河川から離れた場所でも洪水がおきることがありますので、気象庁の発表に注意して早めの避難をしましょう。

暴風では、吹き飛ばされたものによる、建物や人への直接の被害をはじめ、電柱や鉄塔などの電源設備が倒れると長期間の停電をおこします。その他、断水や通信などのライフラインが停止してしまうこともあります。

日頃から備える家の対策

備蓄品

台風や豪雨でおきる被害でお伝えした通り、様々なライフラインに影響しますので、地震と同じように備蓄をしておくことが大切になります。
まずは3日分の食料や飲料水を備蓄しておきましょう。停電に備えてオール家電住宅ではカセットコンロも必要となります。その他、LEDライトや電池、モバイルバッテリーなどの備蓄に必要なものを、こちらのページにまとめていますのでチェックをしてみてください。


窓ガラスの対策

窓ガラスが割れて怪我をしないよう、飛散防止フィルムを貼ってしておきましょう。
フィルムを貼る時に気をつけることは、必ず部屋の内側に貼ること。飛散防止フィルムはガラスを割れるのを防ぐのではなく、散らばりを防ぐために貼るものです。外側に貼ってしまうとガラスが割れた時に、部屋の中にガラスの破片が散らばってしまいます。
また、フィルムを貼ることで空き巣が家に侵入する時間を延ばし、盗難を防ぐことも出来ます。紫外線をカットしたり、結露を防止できるタイプもありますので、ぜひ対策をしてみてください。

家の周りの対策

家に庭木がある場合には、電線にかからないように手入れをしておきましょう。木が風に揺さぶられて、電線を切ってしまうと停電となってしまいます。
また、下水道の側溝や排水溝がふさがれていると雨水が流れず、家が浸水してしまう恐れがあります。植木鉢などでふさがれていないか確認して、日頃からゴミが詰まらないよう掃除をしておきましょう。

避難経路、避難所の確認

家の近くで洪水が起きないか、また避難経路が通れなくなる恐れがないかを確認しておく必要があります。また、洪水では使えない避難所もありますので、ハザードマップで確認をしておきましょう。
災害時にはインターネットにつながりにくいことがありますので、できれば自治体の配布しているものを入手することをおすすめします。
インターネットでは、こちらのWEBサイトで見ることも出来ますので、参考にしてみてください。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト

また、前もって避難経路にある危険や、家族それぞれの事情を確認して、自分の家族が避難するタイミングを決めておく、マイ・タイムラインという考え方があります。
こちらのページを参考に、ぜひ家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

台風や豪雨が近づいたら行う準備

飛ばされそうなものを家にしまう

物干し竿や植木鉢、自転車など、家の外にあるものを室内にしまいます。室内に入らないものはロープなどでしっかりと固定をしておきましょう。

ガラス窓の対策

雨戸やシャッターがあれば閉めておきます。雨戸などが無い窓はカーテンを閉めておくと、ガラスが割れ、さらに飛散防止フィルムも破れてしまった場合でも、破片の飛び散る範囲を小さくできます。

窓に飛散防止フィルムが貼れていない場合には、ガムテープなどでダンボールを貼りつけることで対策ができます。
ダンボールが手に入らないときには、ガラスの四辺の縁と対角線の米印の形に、ガムテープや養生テープを貼ると、ガラスが割れた時の被害を少なくできます。大きいガラスの場合はより細かくテープを貼っておきましょう。
いずれの場合にも、部屋の内側に貼るよう気をつけてください。

大きいガラスは、より細かい飛散対策を

断水に備えて水をためておく

飲料水は、鍋やペットボトルの中に汲み置き。口を閉じたペットボトルの水は、直射日光を避ければ、3日程度は飲料として使えます。水を汲むときに浄水器を通すとカルキが抜け、飲料水として使えるのが1日程度になってしまいますので、浄水器は通さないようにしましょう。
また、ゴミ袋を2重にしてバケツやダンボールに入れた中に水を汲み、口を縛っておくことで水を保存することが出来ます。
生活用水として、トイレを流したり、洗濯、掃除をするために、浴槽に新しい水をためておきましょう。

ただし、台風や豪雨が去ってしばらくするまでトイレは流さないように。排水設備の故障などがある場合、水が逆流してしまいます。下水や排水設備に問題ないことを確かめたうえで水を流してください。それまでは携帯トイレなどを使用するようにしましょう。

床下浸水対策

“床上”浸水の他に、“床下”浸水という被害があります。これは床下の換気口などから水が侵入し、床の上までは到達しないものの、家の土台部分に水や泥が入ってしまうことを言います。基礎がコンクリートの場合には土に水が吸収されなかったり、床下が土の場合でも泥が溜まり、異臭がするようになってしまいます。

これを防ぐためには、家の周りの換気口を確認して、土のうなどでふさいでおくことが必要となります。
水を吸って膨らむ吸水性の土のうもあり、普段はコンパクトに収納ができるため便利です。土のうがない場合には、ゴミ袋に水を半分ほどいれて空気が入らないようにきつく縛ったものを、いくつかダンボールに詰めて作る“水のう” でふさいでおきましょう。


屋根が飛ばされないように注意

木造住宅などでは、家の中に吹き込んだ強い風が屋根を吹き飛ばしてしまうことがあります。風が吹き込みやすい場所は、床下の換気口や玄関についた郵便受け。換気口は床下浸水対策で紹介したようにふさぎ、郵便受けはガムテープなどでしっかりと閉じてしまいましょう。

避難をするタイミング、注意点

車でも徒歩でも台風の中で移動をするのは大変危険なため、外出はしないようにしましょう。また、河川や海、用水路などの水量は急激に変化しますので、近づくのは絶対にやめましょう。
台風や豪雨が近づいたら行う準備で紹介した対策も、台風や豪雨の前に行うことが大切です。

避難をするタイミング

台風や豪雨などの場合、市町村から避難情報、気象庁から防災気象情報が発表されます。
市町村から「避難勧告」「避難指示」、気象庁から「◯◯警戒情報」と発表があった場合には、地域にいる全員の避難が必要となります。もし、高齢者など避難に時間がかかる人がいる場合には、市町村の「避難準備」、気象庁の「◯◯警報」の段階で避難を行いましょう。

避難のタイミングを知る避難情報について、もっと詳しい情報はこちらのページにまとめています。


非常用持ち出し袋(避難バッグ)

避難所では水や食料はしばらく手に入らないと考え、水や食料の入った非常用持ち出し袋を持っていきましょう。非常用持ち出し袋に必要なものはこちらで紹介していますので参考にしてみてください。。


また、雨の中での避難で濡れた衣服のままでいると急激に体力を奪われますので、避難所に着いたら乾いた服に着替えられるようにしておきましょう。
防水のリュックサックの用意をおすすめしますが、念のため衣類など濡れて困るものは、ジッパー付きのビニール袋などに入れておきます。さらに、リュックサックの中に2重に重ねたゴミ袋を入れ、その中に荷物を詰めると中身を濡らさずに避難をすることが出来ます。

避難前の注意

建物が浸水してしまうと、電気がショートし漏電や火災を起こしてしまうことがあります。そのため、必ずブレーカーを落としてから避難をしましょう。
電化製品のほか、衣類や寝具、貴重品などは、2階やなるべく高い場所に移動させておきましょう。

避難から戻ってきたときにも注意が必要です。まず、ブレーカーを上げるまえに、全ての電化製品をコンセントから抜きましょう。
また、水に濡れた電化製品は使用せず、水に濡れていない電化製品は、ひとつずつコンセントにつなぎ異常がないか確かめます。異音や異臭を感じたら、すぐに使用を取りやめましょう。

避難中の注意

靴は紐靴を用意すること。長靴は水が入るとうまく歩くことが出来ず、水の重みで脱げてしまうため、避難には不向きです。
また、小さい子どもがいる場合には、シーツなどで子どもを身体にくくりつけて避難をしましょう。

道に水があふれる前に避難所へ向かうことが必要とはなりますが、浸水した道を通る必要がある場合。
家族で避難をする場合には、水に足を取られて流されないように、家族同士をロープでつないでおくことをおすすめします。
また、浸水した道は底が見えず、増水によって蓋の開いたマンホールに落ちてしまう危険性があります。傘などを手に持ち、地面を探りながら進むようにしましょう。

避難が出来なかった場合

水量が増して避難するのが危険な場合には、2階や屋根など、なるべく高い場所に避難をする“垂直避難”をしましょう。もし、がけ崩れの心配もある場合には、崖と反対側の高い場所に移動をします。

日頃の対策と、早めの避難で命を守りましょう。

テレビの映像などでヘリコプターから救助をしている場面がありますが、命の危険が迫っている人から優先して救助がされます。
たとえ屋根の上に避難をしていて救急に電話がつながったとしても、今、命の危険に直面している人を助けるために、すぐには救助がこないケースもあるのです。

台風や豪雨は前もって来ることがわかる災害です。事前に避難経路やタイミングを決めておき、なるべく早く避難を開始するようにしておきましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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