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台風や大雨がおこす被害。洪水以外になにがおきるか知っておこう
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台風や大雨がおこす被害。洪水以外になにがおきるか知っておこう
公開日: 2020/05/06
台風や大雨は洪水や土砂災害の他に、ライフラインの停止など幅広い被害を引き起こします。
2019年にあった台風では千葉県を中心に多くの地域が数日間の停電となり、中には2週間以上も続いた地域もありました。
台風や豪雨、梅雨時の大雨などがどのような被害を起こすかを知り、早めの準備と避難をこころがけましょう。
もくじ
洪水
土砂災害
暴風による被害
その他の被害
洪水
まず、始めに思い浮かぶのは洪水によって、建物が浸水してしまう被害です。この洪水には2種類の原因があります。
1つ目は外水氾濫。河川の岸や堤防の高さを超え水があふれ出る「越水(えっすい)」と、堤防が壊れしまう「決壊」があります。堤防が決壊してしまった場合、河川の水が一気に流れ出し、広い範囲で洪水が起きてしまいます。
外水氾濫による洪水では、水の流れが早く足を取られる場合があります。また、増水のスピードも想像以上に早いため、避難が遅くなると取り残されてしまうこともあります。
2つ目は内水氾濫。大量に降った雨水が、下水道に流しきれずマンホールなどからあふれてくることを言います。
特に都市部は地面がコンクリートで覆われており、たくさんの水を吸収できないため注意が必要。下水道を作る時の基準に、「1時間に50mmの雨水を流せること」という決まりがあります。そのため、1時間に50mmを超える雨が降った場合や、短時間でも集中して大雨が降った場合には、内水氾濫による洪水が起きることがあります。
河川から離れた地域にいても安心せず、気象庁の発表には注意しましょう。
また、台風や発達した低気圧が近づいて波が高くなってきている場合もあります。海を見るために海岸へ出かけ、高波にさらわれる事故も多く報告されています。
水の高さは急激に変わりますので、台風が近づいたら、海や河川、用水路の様子を見回りに行くのは絶対に避けましょう。
土砂災害
被害が大きい災害として、がけ崩れ、土石流、地すべりがあります。
台風や大雨以外にも、梅雨の時期には地盤が緩むため、土砂災害が発生やすくなります。
がけ崩れはその名の通り、斜面の地表が雨水でゆるみ、崖が突然崩れ落ちる災害です。小石がパラパラと落ちてきたり、地鳴りがする、急に水が湧き出してきた、湧き水が止まったり濁ったりした場合には、がけ崩れの前兆となりますので避難が必要です。
土石流は山腹や川底の土砂が一気に川に流れてきて、一瞬のうちに川の周辺を壊滅させてしまします。時速20~40kmものスピードで流れてくるため、事前の避難が必要となります。山鳴り、流木が流れてくる、腐った土の匂いがする、雨が降り続いているのになぜか水位が下がる、などの前兆に注意をしましょう。
地すべりは少し馴染みがないかもしれませんが、地下水の影響で斜面がゆっくりと移動してずれ落ちてしまう災害です。前兆として、近くの崖から水が吹き出したり、地鳴りや山鳴りがする、樹木が傾くなどがあります。
いずれの土砂災害も自治体のだしているハザードマップで確認できますので、自分の住んでいる場所に危険があるかを把握しておきましょう。
暴風による被害
風による被害ではまず、物が吹き飛んできてガラスを割ったり、人に当たり大怪我をしてしまうことが思い浮かぶかと思います。そのほか、家屋への被害として、瓦が飛ばされたり、吹き込んだ風が屋根を飛ばしてしまうこともあります。
また、電柱や鉄塔などの電源設備が倒れると停電をおこしてしまいます。鉄塔が倒れると幅広い地域で数日間~1週間の停電となり、山間部など地域では電線が切れると2週間以上も復旧しなかった例もあります。
そのため停電の対策はしっかりと。LEDライトやモバイルバッテリーを用意したり、オール電化住宅ではカセットコンロも備蓄しておきましょう。
何がどれくらい必要?モデルケースで考えるローリングストックのチェックリスト
その他の被害
その他、停電や排水設備の故障による断水、携帯電話やインターネットなどの通信が停止してしまうこともあります。
また、建物が浸水した後に電気を使用すると、漏電やショートをおこし通電火災を起こすこともありますので十分な注意が必要です。もし、避難所にむかう場合には、必ずブレーカーを落としてから避難をしましょう。
また、避難から戻ってきたときは、ブレーカーを上げるまえに、全ての電化製品をコンセントから抜きましょう。
水に濡れた電化製品は使用せず、水に濡れていない電化製品も、一つずつ異常がないか確かめます。異音や異臭を感じたら、すぐに使用を取りやめましょう。
このように、台風や大雨は様々な被害を起こします。ただし、地震などの災害とは異なり、前もって予測のできますので、日頃からの備えと、近づいた時の準備をしっかりおこないましょう。
具体的な対策をこちらのページで紹介をしていますので、ぜひ確認をしてみてください。
台風・大雨前の対策。家の暴風・洪水対策は余裕をもって準備しよう
台風や大雨の避難のタイミングはいつ?避難時の注意点を知ろう
この記事を書いた人
moshimo ストック 編集部
防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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