巨大地震注意が発表されたら
巨大地震注意が出された場合、続いて巨大地震がおきる確率は「平時に比べて数倍高い程度」「巨大地震注意となったとき数百回に1回おきる程度」と考えられますので、それほど高い確率で巨大地震がおきるわけではありません。
まずは、日頃から行っている
- ハザードマップの確認
- 避難場所や避難経路の確認
- 家族や身近な人との連絡手段の確認
- 家具や家電の転倒対策
- 水や食料の備蓄
の再確認を行いましょう。
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さらに、巨大地震注意がでている間は
・寝るときにすぐに逃げられるよう、非常用持ち出し袋やヘルメットを取り出しやすいところにおき、靴などを飛ばされないようにして枕元においておく
・外出時に地震がおきてもいいよう、身分証明書、常備薬、小銭、LEDライト、ホイッスル、モバイルバッテリーなどの避難グッズを持ち歩く
・外出をする予定があるようならば、外出先から避難場所と避難経路を確認しておく
といったこともできれば万全です。
外出中・災害直後・避難生活にあわせて用意する、3つの非常用持ち出し袋(防災リュック)
きちんと準備ができていれば、過度な心配はせずにいつも通りの生活をしてもかまいません。外出や旅行をしてもかまいませんが、避難場所と避難経路のチェックは忘れないようにしましょう。
なお、巨大地震注意が発表されてから、1週間が経過しても大きな地震がおきなかった場合には、巨大地震注意が解除されます。(ゆっくりすべりによる場合は、すべりの変化が収まってから、変化していた期間と概ね同程度の期間がたった後に解除されます。)
「地震はいつおきるかはわからない」ということを忘れずに、いつもの生活に戻りましょう。
巨大地震警戒が発表されたら
巨大地震警戒が出された場合、続いて巨大地震がおきる確率は「平時に比べて100倍高い程度」「巨大地震警戒となったとき数十回に1回おきる程度」と考えられます。大きな地震がおきる確率が格段にあがりますので、特に注意が必要です。
まずは、巨大地震注意と同じように、寝ているときや外出先で避難をするための準備を行いましょう。
津波などの被害が予想され、地震発生後では避難が間にあわない地域とされる事前避難対象地域にいる方は、避難所や知人の家などに事前避難をしましょう。
また、お年寄りや障害がある方、妊婦、幼児などがいるため避難に時間がかかり、避難が間にあわなそうな場合にも事前避難を行うようにします。
なお、巨大地震警戒が発表されてから、1週間が経過しても大きな地震がおきなかった場合には、巨大地震警戒は解除されますが、引き続き、寝ているときや外出先で避難ができるようにしておきましょう。
巨大地震警戒が発表されてから、2週間が経過しても大きな地震がおきなければ、南海トラフ地震臨時情報は全て解除となります。「地震はいつおきるかはわからない」ということを忘れずに、いつもの生活に戻りましょう。
南海トラフ地震臨時情報は、地震がおきる確率が高まったということを伝えるための大切な情報で、巨大地震注意や巨大地震警戒といったレベルにあわせた行動が必要となりますが、内容を正しく理解して準備をすれば過度に恐れることはありません。
南海トラフ地震臨時情報が発表されても、あわてないよう日頃から備えをしておきましょう。
参考資料
気象庁 「南海トラフ地震に関連する情報」について
気象庁 地震情報等に用いるマグニチュードについて
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたときの防災対応
内閣府 防災情報のページ 南海トラフ地震防災対策
内閣府 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表を受けての防災対応に関する検証と改善方策