浸水被害に遭ったら、一刻も早く片付けを始めたいと、ほとんどの人は考えるでしょう。しかし、片付けを始める前に必ず、被害状況がわかるように写真を撮っておくことが重要です。
被害状況を撮影した写真は、様々な支援を受けるために必要な「罹災証明書」を発行してもらうための申請手続きや保険の申請をする時などに必要になります。
スマートフォンのカメラでも十分ですので、「どこまで浸水したのか」「どのような被害が出たのか」などを、できるだけわかりやすく撮影しておきましょう。
撮影のポイントと、罹災証明書については、こちらに詳しくご紹介しています。
り災証明書と申請のための写真撮影のポイント
また、被災の程度によっては、自分自身で修繕することが難しい場合もあります。特に、床上浸水した場合には、壁の中に入っている電気系統などにも被害が及んでいる可能性があります。住まいを建てたハウスメーカーや工務店などに連絡して点検してもらい、修繕が必要かどうかなど、作業内容を確認するようにしましょう。賃貸住宅の場合は、大家さんや管理会社に連絡し、相談しましょう。
エアコンの室外機や洗濯機などの電化製品も、浸水したら、自分の判断で使ってはいけません。洗浄して乾かせば使えることもありますが、電気回路に水が入ると、ショートしたり部品が故障するなどして、漏電や発火するなどの危険性があります。乾いていたとしても、汚泥などが入り込んでいる可能性があります。
電源プラグを抜いて、家電メーカーや電気店などに相談しましょう。
水害後にブレーカーが落ちていたら、どこかで漏電している可能性もあります。ブレーカーを入れる前に電力会社に相談しましょう。
プロパンガスをお使いの地域で、元の場所からプロパンガスのボンベが動いてしまっていた場合には、復旧する前にガス業者に連絡し、点検してもらうことも必要です。
浸水被害に遭った時には、地域全体に被害が及ぶ場合も多く、近所の人で協力して片付けをすることが難しいことも少なくありません。しかし、泥かきなどの力仕事も多い浸水後の片付けは、ご家族だけで行うのは大変なことです。災害ボランティアの手もかりましょう。ボランティアセンターを運営する地域の社会福祉協議会や市役所・市町村役場などの自治体で紹介してもらうことができます。早めに相談するようにしましょう。