飛ばされそうなものを家にしまう
物干し竿や植木鉢、自転車など、家の外にあるものを室内にしまいます。室内に入らないものはロープなどでしっかりと固定をしておきましょう。
ガラス窓の対策
雨戸やシャッターがあれば閉めておきます。雨戸などが無い窓はカーテンを閉めておくと、ガラスが割れ、さらに飛散防止フィルムも破れてしまった場合でも、破片の飛び散る範囲を小さくできます。
窓に飛散防止フィルムが貼れていない場合には、ガムテープなどでダンボールを貼りつけることで対策ができます。
ダンボールが手に入らないときには、ガラスの四辺の縁と対角線の米印の形に、ガムテープや養生テープを貼る方法があります。大きいガラスの場合はより細かくテープを貼っておきましょう。
しかし、テープのみを貼る方法は、“大きな破片”が“遠く”に飛んでこないことを防ぐ対策となるため、その他の方法と比べると効果は限定的となります。なるべく台風が来る前に飛散防止フィルムを張るようにしましょう。
ダンボールを貼る、テープのみを貼る、いずれの場合にも、部屋の内側に貼るよう気をつけてください。
断水に備えて水をためておく
飲料水は、鍋やペットボトルの中に汲み置き。口を閉じたペットボトルの水は、直射日光を避ければ、3日程度は飲料として使えます。水を汲むときに浄水器を通すとカルキが抜け、飲料水として使えるのが1日程度になってしまいますので、浄水器は通さないようにしましょう。
また、ゴミ袋を2重にしてバケツやダンボールに入れた中に水を汲み、口を縛っておくことで水を保存することが出来ます。
生活用水として、トイレを流したり、洗濯、掃除をするために、浴槽に新しい水をためておきましょう。
ただし、台風や大雨が去ってしばらくするまでトイレは流さないように。排水設備の故障などがある場合、水が逆流してしまいます。下水や排水設備に問題ないことを確かめたうえで水を流してください。それまでは携帯トイレなどを使用するようにしましょう。
床下浸水・下水の逆流対策
“床上”浸水の他に、“床下”浸水という被害があります。これは床下の換気口などから水が侵入し、床の上までは到達しないものの、家の土台部分に水や泥が入ってしまうことを言います。基礎がコンクリートの場合には土に水が吸収されなかったり、床下が土の場合でも泥が溜まり、異臭がするようになってしまいます。
これを防ぐためには、家の周りの換気口を確認して、土のうなどでふさいでおくことが必要となります。
水を吸って膨らむ吸水性の土のうもあり、普段はコンパクトに収納ができるため便利です。土のうがない場合には、ゴミ袋に水を半分ほどいれて空気が入らないようにきつく縛ったものを、いくつかダンボールに詰めて作る“水のう” でふさいでおきましょう。
また、戸建てやマンションの低層階では、排水溝から下水が逆流してくることもあります。こちらもゴミ袋に水を入れた水のうを、お風呂場、洗面台などの排水溝の上や、トイレの中に入れておくと逆流を防げます。
家庭でできる床上・床下浸水、下水の逆流対策。「土のう」や「水のう」で家を守ろう。
屋根が飛ばされないように注意
木造住宅などでは、家の中に吹き込んだ強い風が屋根を吹き飛ばしてしまうことがあります。風が吹き込みやすい場所は、床下の換気口や玄関についた郵便受け。換気口は床下浸水対策で紹介したようにふさぎ、郵便受けはガムテープなどでしっかりと閉じてしまいましょう。