「大地震はいつ起こるかわからない」とはよく言われることです。早朝かもしれませんし、昼間かも知れません。夕方、食事の用意をしている時かもしれませんし、深夜の寝ている時かもしれません。真夏の猛暑日かも知れませんし、真冬の雪が降るような日かもしれません。梅雨の雨が続くお天気の中でかも知れませんし、強い風が吹いている日かも知れません。
台風や豪雨などの気象災害は、ある程度、発生を予測することができます。予報が出されてから、ある程度、備えたり、あらかじめ避難行動をしておくことも不可能ではありません。しかし、地震は、気象情報のように、いつ・どこで発生するのか予測することはできません。大地震は、突然アラートが鳴り、その数秒から数分後に大きな揺れが来て、場合によっては津波に襲われることになります。
いつ起こるかわからないからこそ、いつ来ても自分や身近な大切な人などを守ることができるように、常に大地震の備えをしておくことは重要です。大地震の被害想定には、「最悪の事態が起こる条件」が出されています。そのような状況下で大地震が発生したとしても、生き残ることができる備えが必要なのです。
内閣府では、
南海トラフ巨大地震の被害想定を出しています。南海トラフ巨大地震の発生の可能性は、日本の太平洋側に広くまたがっており、陸側が震源になるパターンや、海側が震源になるパターンも考えられ、東海地方が大きく被災するケース、近畿地方が大きく被災するケース、四国地方が大きく被災するケース、九州地方がケースなど、様々な可能性が考えられます。しかし、どのように発生したとしても、最悪な被害を想定されている季節・時間帯があります。
冬の深夜、そして、風速8m/sの強風が吹いている場合です。
この記事を書いた人
瀬尾 さちこ
防災士。住宅建築コーディネーター。整理収納コンサルタント。
愛知県東海市のコミュニティエフエム、メディアスエフエムにて防災特別番組「くらしと防災チャンネル(不定期)」、「ほっと一息おひるまメディアス(毎週水曜日12時〜)」を担当。
以前の担当番組:みんなで学ぶ地域防災(2021年~2021年)、防災豆知識(2019年~2021年)