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避難・救助のために「災害・避難カード」を作ろう&スマホに「緊急情報」を登録しよう

災害がおきて家族と離れ離れになってしまったとき、すぐに落ち合えるよう避難所を決めておく必要があります。ただし、避難所に入れないこともあるため「自宅に一番近い避難所に集まろう」という決め方はNGです。前もって複数の避難所を決めておき、「災害・避難カード」に記載をして持ち歩くようにしましょう。
また、外出先で大けがをしてしまった時にスムーズな救助が行えるよう、氏名や緊急連絡先、血液型などの医療にかかわる情報もあわせて書いておくとよいでしょう。最近のスマートフォンには、救助のための情報を伝える機能がありますので、こちらの設定もあわせてしておきましょう。

記事の最後に moshimo ストック オリジナルの災害・避難カードをダウンロードできるようにしていますので、必要な情報を記入して常に持ち歩くようにしてみてください。

避難所は複数確認して優先順位を決める

災害による危険や被害によって、自宅で過ごせなくなってしまった場合に向かう避難所ですが、地震には使えなかったり、水害には使えなかったりする避難所もあります。もちろん、両方に使える避難所も多くありますが、どんな災害がおきたら、どの避難所に向かえばいいかを前もって調べておきましょう。
また、人が殺到して入りきれず、別の避難所への移動が必要になることもありますので、最寄りの避難所を覚えておくだけでなく、複数の候補と優先順位を決める必要があります。
しかし、常に複数の避難所と優先順位まで覚えておくことは難しいため、災害・避難カードに記載をして持ち歩くようにしましょう。

救助のための医療情報

外出先での大けがや、意識を失った場合にそなえて、氏名や緊急連絡先、医療にかかわる情報を書いておきましょう。このような情報が事前にわかるとスムーズな処置を行えるため救命率を上げることができます。
救急隊員や医療関係者にわかりやすいよう、財布などわかりやすい場所に入れておき、可能であれば救急隊員にある場所を伝えましょう。

記載をする医療情報

  • 氏名
  • 住所
  • 性別
  • 血液型
  • アレルギー
  • 服用薬
  • 持病などの健康状態
  • かかりつけの医療機関
  • 緊急連絡先
この中で住所に関しては、盗難や紛失した場合にプライバシーが漏れてしまう可能性があるため、必要かどうかを自身で判断して記載するようにしましょう。

スマートフォンの緊急連絡機能

最新のスマートフォンには、緊急連絡先や医療情報を登録しておく機能があります。登録をするとスマートフォンがロック状態になっているときに、iPhone の場合は「メディカル ID」、Androidの場合は「緊急通報」というボタンが表示され、登録した緊急連絡先に電話をかけたり、医療情報を確認したりすることができます。

また、iPhone、Android 共に緊急連絡を行った場合、通報先の110や緊急連絡先のスマートフォンに現在地の情報を自動で共有する機能があります。こちらはスマートフォンならではの機能となるため、あわせて設定しておくと外出先で大けがや、閉じ込めにあったときにとても役に立ちます。

これらの機能は iPhone や Android のバージョンや機種によって、使用可能かどうかが変わってきますので、自分のスマートフォンの設定を確認してみましょう。

iPhone のヘルスケア App でメディカル ID を設定する

iPhone で緊急 SOS を使う

Android スマホの緊急通報機能はどう使う?事前準備をしておこう

Android スマートフォンを使用して緊急時に支援を求める

災害時にあわてないよう、避難先に持ち出すものを書いておこう

災害がおきたときにはあわてて、前もって決めていたことを忘れてしまいがちです。忘れ物をとりに戻って津波に巻き込まれてしまった例も数多くあるため、避難先に移動を開始した後は、安全確認が取れるまで忘れ物をとりに戻ってはいけません。
まとめられるものは、なるべく非常用持ち出し袋に入れておきますが、身分証明書や印鑑など一緒にできないものをリストアップして、災害・避難カードに書いておくと、避難先の確認と同時に持ち物のチェックができるため便利です。

災害時に持ち出すものについては、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

持ち出すものリストの例

  • 防災ポーチ
  • 非常用持ち出し袋
  • 健康保険証
  • お薬手帳
  • 年金手帳
  • 印鑑(認印で可)
  • 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど)
  • キャッシュカード
  • 現金
その他、常備薬、眼鏡、入れ歯、生理用品、おむつなど、人によって必要なものは違ってきますので、災害・避難カードに書き加えておきましょう。

なお、大規模な災害がおきた時には、通帳や印鑑、キャッシュカードが無くても、口座番号と身分の証明で預金を引き出せるよう特別措置がとられることがあります。このとき、顔写真付きの身分証明書があるとスムーズに身分の確認ができます。

また、災害時は盗難が増えるため、貴重品を自宅に残すか避難所に持っていくかどうかは難しいところです。こちらの記事で災害時の盗難について紹介していますので、参考にしてみてください。

家族と会えなくなったときに備えて、家族の写真を持ち歩こう。

災害・避難カードとは別に、家族の写真をもっていくことをおすすめします。
避難所などで家族と落ちあえず会えなくなったとき、他の人に探してもらったり、家族を見かけた人がいないか訊ねたりする場合にとても役立ちます。

スマートフォンに顔のわかりやすい家族の写真を入れておくのもよいですが、バッテリー切れなどで使えなくなることも考えてプリントしたものもあると安心です。
とくに子どもはスマートフォンをもっていなかったり、家族の様子をうまく説明できないこともありますので、プリントした写真を持たせるようにしておきましょう。

moshimo ストック オリジナル 災害・避難カード

今回紹介した内容を元に災害・避難カードの印刷用データを作成しましたので、プリンターで印刷をして、自身の情報を記入しご利用ください。

moshimo ストック 災害・避難カード ダウンロード (PDF)

今回の災害・避難カードは、4つ折りにするとキャッシュカードのサイズになる、小さな紙面に収まるよう情報をまとめていますが、カードに書く内容はこの記事通りに限定することはありません。裏面は余白となっていますので、自分に必要となる情報を付け加えることもできるようになっています。

例えば、外出先で身を守るための注意点や、交通機関が止まることを想定した、会社や学校からの避難方法を書いておくのもよいかもしれません。また、災害がおきたときにいつ避難を始めるかのタイムラインや、近所で声をかける人のリストをのせておくのもよいでしょう。
ぜひ、自分にあわせた災害・避難カードを作ってみてください。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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