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ハチに刺された、蛇・マダニ・動物に噛まれたときの対処法。襲われないための注意点も

ハチや蛇など、猛毒をもった危険な動物。万が一刺されたり噛まれたりした場合、正しい対処法を知らなければ、命を落としてしまう可能性もあります。

それだけでなく、犬に噛まれたり猫に引っかかれたりと、一見すると危険性の低い動物によって傷つけられた場合も、感染症などに気をつけないといけません。この記事では、動物に噛まれたり刺されたりした場合の対処法について解説します。

動物に傷つけられた際の共通の対処法

まずは、動物に傷つけられた際の共通の対処法を把握しておきましょう。大前提として、動物の歯は種類を問わず、非常に不潔なことが多いです。特殊な病気のみならず、一般的な感染症などのリスクもあります。

動物に傷つけられたときは、石鹸を使って傷口をよく水洗いします。どんなに小さな傷であっても油断せず、できる限り早く対応しましょう。傷口だけでなく、動物の唾液のついた箇所もしっかりと洗い流したら、最後に清潔なガーゼを当てて包帯をします。

ですが、これはあくまでも応急処置に過ぎません。動物による傷口は化膿しやすく、動物由来感染症のリスクもあるため、しっかりと医師の診断を受けることが大切です。

ハチに刺されないための注意点と、刺された際の対処法

動物による被害のなかでも、極めて危険なのがハチです。ハチに刺されると、強烈な痛みや腫れに襲われます。場合によっては呼吸停止や心停止の状態になり、亡くなってしまう可能性も。アナフィラキシーショックは2回目の被害で発生しやすいと言われていますが、初回の被害で命を落とす例も少なくありません。

ハチの多い夏場などは、外出前にしっかりと対策を。ハチは黒い色や強い匂いに反応するため、服装や香水、化粧品、整髪料などに注意します。子どもに対しても、ハチの巣に近づいたりハチに攻撃したりしないよう、よく言い聞かせてください。

万が一ハチに襲われたら、一刻も早くその場から逃げましょう。スズメバチが追いかけてくる距離は、巣から10〜50メートルと言われています。逃げるときに慌てたり暴れたりすると、攻撃の意思を持っているとみなされて逆効果です。姿勢を低くし、黒髪の人は色を隠すために、頭を手で覆います。

ハチに刺されてしまったときは、傷口をよく洗い流し、手やポイズンリムーバーといった器具でハチの毒を絞り出します。口で毒を吸い出そうとすると、口内から毒が吸収されてしまうため、くれぐれも行わないようにご注意を。
ミツバチに刺された場合は針が残るので、先に針を抜きましょう。傷口には、副腎皮膚ホルモンの含まれた虫刺され用の抗ヒスタミン軟膏を塗ります。同時に救急車を呼び、早めの治療を受けてください。

蛇に噛まれないための注意点と、噛まれた際の対処法

蛇は毒を持っている種類もいるため、噛まれると危険です。毒のない蛇もいますが、それを見た目で区別することは難しく、そもそも区別しようとするべきではありません。蛇と遭遇したら種類を問わずに警戒し、子どもにも捕まえたりしないように指導してください。

蛇に噛まれるのを防ぐためには、蛇のいそうな場所に近づかないことが大切です。蛇はカエルやネズミを餌としているので、川などの水辺には気をつけましょう。基本的には自然に生息しているため、家の庭はもちろんのこと、穴や茂みに手を入れるのも控えてください。山道などを歩く場合、足元やふくらはぎを守るような服装を整えます。

なお、毒蛇に噛まれた場合、噛まれてから数分後に焼けるような痛みが発生します。噛まれた部分は紫色に腫れ上がり、徐々に体の中心部へと広がっていきます。症状としては吐気や頭痛、発熱、めまい、痺れ、意識の混濁など。一般的には3日間程度で症状は改善していきますが、完治までは1ヶ月ほどかかることもあります。

もし噛まれてしまったら、傷口より心臓側を布などで軽く縛り、毒が全身に回るのを防ぎます。縛るものが手元になければ、傷口を心臓の高さより下にしておきましょう。慌てて走ったりすると毒も回りやすくなるため、安静にしていることが大切です。
さらに傷口を水で洗い、手やポイズンリムーバーで毒を絞り出します。ハチに刺された場合と同様、くれぐれも口で毒を吸い出さないようにしましょう。
同時に救急車を呼び、早めの治療を受けてください。

感染症に注意したいマダニ

登山やキャンプで注意をしたいのがマダニ。とくに最近はキャンプ人気もあり感染例が増えています。
血を吸われるだけならまだよいのですが、マダニに噛まれるとさまざまな感染症をおこすことがあり、日本国内で起きる感染症の例として、つつが虫病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。

つつが虫病は年間300~500件、日本紅斑熱は200~300件の報告があり、2019年には日本紅斑熱で13人が死亡しています。両方ともよく似た症例となり40度に近い高熱が出て、重症になると肺炎や脳炎症状をおこします。いずれも早期発見と早期治療が重要となりますので、症状があった場合には早めに医療機関を受診しましょう。
また、注意したいのがSFTSで2011年に中国で新しい感染症として確認され、東アジアの各国で患者が確認されています。日本では毎年60~100件の患者が報告されており、主に発熱や消化器(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などが見らるほか、筋肉痛、意識障害、失語、リンパ節の腫れ、皮下出血や下血などの出血症状などをおこします。有効な抗ウイルス薬がないことから対処療法のみとなり、致命率 ※ は6.3~30%ととても高くなっています。
※SFTSと診断され報告された患者のうち、一定の期間内に死亡した患者の割合

いずれにせよ、まずはマダニに噛まれないことが大切です。
山やヤブなどに入る場合には、長袖、長ズボンにしっかりとした靴と靴下をはき、肌の露出をしないようにましょう。キャンプを行うときには半ズボンやサンダルなど軽装でする人もいるかも知れませんが、山やヤブでは肌を露出しないことが大切です。
また、マダニに効く虫よけスプレーを合わせて使うことも有効です。体の後ろ側にも吹き残しがないよまんべんなくふきつけます。ただし、ディートという成分の含まれる虫よけ剤は子どもには使用できませんので、使い方をよく確認をしたうえ正しく使いましょう。

対策をした上でもマダニに噛まれてしまうこともありますので、山やヤブなどでのアウトドアでの活動を行った後にはシャワーや入浴でマダニに噛まれていないかを確認すること。マダニは数日~10日間ほど肌にがっちりと付着して血液を吸い続けますので、数ミリの丸いものがついていないか腕や足をよく確認しましょう。

もし、肌に付着しているマダニと思われるものを見つけたら、手で潰すとマダニの歯が肌に残り化膿してしまうためNGです!ガムテープで貼り付けて取るとよいでしょう。それで取れないようでしたら、皮膚科を受診して取り除いてもらいましょう。
また、数週間は体調に気をつけ、発熱、発疹、頭痛、全身倦怠感などの体調不良がある場合には必ず医療機関を受診してください。

猫や犬にも注意が必要

毒を持った動物だけでなく、猫や犬にも注意が必要です。

猫に引っかかれたり、噛まれたり、傷口を舐められたりした数日後に発症する、猫ひっかき病という病気をご存知でしょうか。特徴としては、傷口の赤い腫れに加えて、手の傷なら脇の下のリンパ節が、足の傷なら足のつけ根のリンパ節が大きく腫れ上がること。

ほとんどの場合は微熱が続き、全身の倦怠感や関節痛、吐気などに襲われます。自然に治るケースが多いですが、数週間から数カ月の時間を要することもあるので、問題ないと自己診断するのはNG。しっかりと医療機関にかかりましょう。

また、犬に噛まれた際のリスクとして、誰もが想像するのが狂犬病でしょう。ですが、日本での狂犬病は1956年を最後に発生していません。狂犬病に備えるなら、狂犬病の流行国での旅行や、流行国から飛行機で運ばれたペットなどにご注意ください。

なお、狂犬病は犬だけでなく、猫やキツネ、オオカミ、スカンクなどからも感染します。
また、キツネにさわるとエキノコックス症という病気にかかることもあります。かわいいと思っても野生の動物には近づかないようにすること。動物に噛まれた際には医師の診断を受けることが重要です。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

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