大きな地震が発生した時、震源地から離れていても、大きく揺れて、家具が倒れたり大きく移動するなどの危険性がある場所があります。マンションやオフィスビル、デパートなどの高層ビルです。
船酔いを起こすようなゆったりとした揺れが、震源から遠く離れたビルに伝わり、高層ビルの上の階などでは、数秒から数分に渡って、大きな揺れを起こすことがあるのです。「長周期地震動」と呼ばれる揺れです。
長周期地震動によって、人的被害が出るおそれもあることから、気象庁ではこれまでの震度階級の他に、「長周期地震動階級」を策定するとともに、ホームページで「
長周期地震動に関する観測情報」を提供しています。
高層マンションなどにお住いの方や、高層ビルにオフィスのある事業者やお勤めの方はもちろん、お買い物などで高層ビルにお出かけされる方なども、長周期地震動について知り、備え、いざという時に自分の身は自分で守れるようにしておきましょう。
この記事を書いた人
瀬尾 さちこ
防災士。住宅建築コーディネーター。整理収納コンサルタント。
愛知県東海市のコミュニティエフエム、メディアスエフエムにて防災特別番組「くらしと防災チャンネル(不定期)」、「ほっと一息おひるまメディアス(毎週水曜日12時〜)」を担当。
以前の担当番組:みんなで学ぶ地域防災(2021年~2021年)、防災豆知識(2019年~2021年)