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災害時はかっこうのまと?火事場泥棒が多発する災害時の犯罪事情

大規模な災害が起こると、災害に便乗した犯罪も発生します。空いている民家や店舗を狙った窃盗や、義援金の名目で金品をだましとる詐欺、避難所での性犯罪など、身近な危険がたくさんあります。あらかじめ、どんな危険があるのかを確認し、防犯意識を持っておくことも大切な防災のひとつです。

災害時の犯罪事情

大規模な災害が発生すると、被災地では通信網が切れて携帯電話が使えなくなったり、バッテリーが切れて110番通報がしずらくなります。犯罪の抑止力となっている自宅や店舗のセキュリティシステムが停電で機能しなくなることも考えられます。通報できたとしても、交通網が悪く、警察車両やセキュリティ会社の車両が、想定していた道を通れないといったケースもあります。

さらに、災害が大きいほど救助活動や安否不明者の捜索など、人命にかかわる優先事項が多く、警察や地域の防犯意識は普段より低くなりがちです。
そのため、善悪の判断がつかない犯罪者にとっては、侵入や窃盗などの犯罪をしても捕まるリスクが低い災害時は狙い目となり、被災地では治安が悪化する傾向にあるのです。

避難所で多発する窃盗事件

避難所では多少なりとも現金があると便利です。近隣のコンビニやスーパーで在庫商品が販売されることもありますし、自販機や公衆電話を使用する場合にも必要になります。
また、避難所の中では、必要なものを人から譲ってもらう時に現金を持っていると頼みやすいという場合もあります。

免許証など身分を証明できるものがあれば、キャッシュカードや通帳が手元にない場合でも一定額まで預貯金を引き出すことが可能になる場合があるため、身分証は常日頃から持ち歩いておくと安心です。

しかし避難所では、そのような現金や貴重品を狙った盗難被害が非常に多く、置き引きやスリなどのリスクも増えます。
避難所は被災者かボランティアの人しかいないという思い込みは捨て、現金や貴重品、身分証はどんな時も肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

中にはボランティアを装って清掃作業を行うふりをしながら金品を盗む悪質な窃盗団もいます。作業服を着ているだけで相手を信用せず、ボランティアの証明書などで身元の確認を行うようにしましょう。

また、いつも飲んでいる薬がある場合は現金や貴重品とは別に管理しましょう。万が一、現金や貴重品が盗難にあったときに、薬まで一緒にとられてしまうリスクを低減できます。

災害時の盗難対策については、こちらで詳しい説明をしていますので参考にしてみてください。

不安や善意につけこむ詐欺事件

災害時には、正しい情報以外にもデマが多く出回ったり、被災者の気持ちに余裕がなくなったり判断力が鈍ってしまうなどの理由で、詐欺や悪徳商法に騙されるリスクが高まります。

代表的な事例としては、乾電池や懐中電灯、水、トイレットペーパーなど、多くの人が必要としているものを「もうすぐ在庫がなくなって買えなくなる」と不安をあおって高額に売りつける悪徳商法があります。また、電力会社や公的機関を名乗って住宅設備の点検と称し高額を請求するような詐欺事件も非常に多く発生します。
商取引は、焦って購入したり契約したりせず、相手を十分に確認してから行うようにしましょう。

また、大規模な災害が発生すると、被災地以外にも災害に便乗した詐欺事件が横行します。
有名なボランティア団体を名乗って、実際の募金口座とは異なる口座に義援金を振り込ませようとしたり、役所の担当者を装って住宅に訪問し、見舞金の名目でお金をだまし取る被害も報告されています。

公的機関や団体が、一般家庭に対して個別に電話やFAX、訪問などによって義援金の振り込みを求めることは通常ありません。
義援金や支援金は振り込む前に、振込先がテレビ・新聞などで公表している口座番号・名義と同一であるかを確認しましょう。
不審な場合は警察や、消費生活センター、金融庁の金融サービス利用者相談室などに情報提供をしたり、相談するようにしましょう。

消費者庁

金融庁

避難所での性犯罪対策

女性は、避難生活で発生するのぞきや強制わいせつなどの性犯罪にも気をつけなければなりません。

女性や子供の単独行動はできるだけ避け、昼間でも複数人で行動するようにしましょう。特に被災した自宅には不審者が潜伏している可能性があるので、女性だけで行くのは危険です。自宅の様子を確認したり、備蓄品を取りに行きたいときは必ず誰かに付き添ってもらうようにしましょう。
また、避難所ではスカートなど一目で女性と分かる服装は避け、ピンクや赤など分かりやすい色の服や小物も身につけない方が安心です。
トイレも複数人で行くようにして、使用する前には不審なところが無いか必ず確認しましょう。

警察官不在の避難所で、さらに災害の混乱の中では、日常ではありえない光景でも、見過ごされてしまう危険があります。近隣の方々と協力して巡回警備を行い、不審者や不審な車などの情報を共有しながら様々な犯罪にも目を配るようにしたいところです。

ボランティアの受け入れや、人員の配置、身元確認は必ず自治体管理下もしくは管理者をおいて行い、ボランティア証明を発行・携帯してもらうなどの仕組みを作って、少しでも安心して生活ができる環境を整えていきましょう。

事前にできる防犯対策としては、非常持ち出し袋の中に催涙スプレーや防犯ブザーを入れておくのもおすすめです。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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