1.高齢者支援の総合窓口「地域包括支援センター」へ連絡しましょう
ご高齢の両親・親族と離れて住んでいるとき、誰に家族のサポートを頼んだらいいのか分からないですよね。まずは、家族が住んでいる市町村にある「地域包括支援センター」に連絡をしてみてください。
地域包括支援センターとは、対象地域に住んでいる65歳以上の高齢者、またはその支援のための活動に関わっている方が利用できるサービスです。
介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」で、介護予防や見守り、災害復旧時などかなり広範な高齢者支援をしています。
どんな支援をしてくれているのか、被災経験のある地域包括支援センターが災害復旧時に行った対応をいくつかご紹介します。
- 被災者の避難先の確認
- 被災者の体調把握
- 福祉ニーズの把握
- 被災高齢者の心のケア
- 被災者の自宅訪問
離れて暮らす親が心配な場合には、早い段階から相談をしてみてはいかがでしょうか。
全国の地域包括ケアセンター一覧
2.危険箇所や避難場所を事前に確認しておきましょう
最近では、ご高齢でもスマートフォンを使いこなせる方は多くなっていますが、若い世代と比べると触れる情報の量は少ないのではないでしょうか。
災害時により早く安全に避難するためにも、お住まいの地域の危険な場所、避難経路などをあらかじめ把握することはとても大切です。
また、介護が必要であったり、災害時に自ら避難することが困難な方は、「避難行動要支援者名簿」に申請・登録しておく方法があります。
この名簿情報は、避難支援者(消防機関・警察機関・民生委員・児童委員・自主防災組織)に提供され、災害発生時の円滑かつ迅速な避難支援や見回りなどの支援を行ってくれます。
※内容は市区町村によって異なりますので、各地域の役所にご相談下さい。
3.ご近所と交流して、対処してほしいことを事前に伝えておきましょう
高齢者の一人暮らしやご夫婦のみの世帯が増え続けるなか、地域とのつながりはますます重要になってきます。特に災害のときは、ご近所同士の助け合いが重要になります。
日頃からご近所の方と交流を図り、災害のときに対処してほしいことを事前に伝えるようにしましょう。