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わが家の地震対策。家の倒壊・家具の転倒から身を守る

地震による建物の倒壊や家具の転倒は、命の危機につながる大きなリスクです。大きなゆれに襲われた瞬間にできることは、とっさに身を屈めたり、近くの机の下に入ることくらい。不測の事態でも、なるべく安全な環境にいられるように、日ごろから家の地震対策をしておきましょう。

家の倒壊リスクを把握する

一戸建ての住宅に比べ、マンションは倒壊に強くつくられていると言われています。ここでは、主にリスクの高い一戸建ての倒壊について確認してみましょう。

これまで、住宅の耐震基準は何度か見直されてきました。どの時代の基準で建てられたかで、建物の耐震性=倒壊リスクを大まかに判断することができます。家の築年数がわからない場合は、管理会社や不動産会社に確認してみましょう。

現在の建物は次の3つに基づいて建築されています。

A)旧耐震基準(〜1981年5月)
B)新耐震基準(1981年6月〜)
C)2000年基準(2000年8月〜)

「旧耐震基準」に基づいて建てられた住宅は、震度5以上の地震で倒壊するリスクがあります。古い家に住んでいる方は、いちど耐震性の診断を受けることをおすすめします。自治体によっては、耐震診断や改修工事のために補助金がもらえる場合もあります。

「新耐震基準」の時代に建てられた住宅は、震度6〜7の大地震でも倒壊しないと想定されています。

「2000年基準」では地盤強化が義務づけられるなどさらに厳格化されています。

しかし、過去の震災では、新耐震基準以降の住宅が倒壊した例もあります。いくら丈夫に建てられていても、活断層の上にある家は、土台からひっくり返されてしまうからです。小さな活断層はどこに走っているかわからず、確実に避けて家を建てることは現実的に不可能に近いと言えます。

また、家は時間とともに劣化します。震度5以上を経験した家は、地震に弱くなっている可能性もあります。心配な方は耐震診断を受けておきましょう。

寝室や子ども部屋にできるだけ家具を置かない

家具・家電の転倒も命にかかわるリスクです。特に就寝中の無防備な体にタンスが倒れてきたり、テレビが飛んできたら大変です。

安全のため、寝室にはできるだけ家具を置かないのが得策です。代わりに、タンスなどをまとめる家具置き部屋をつくるのも良い方法です。

どうしても置かなければならない場合は、寝ている場所に家具が倒れたり落ちてこないようにレイアウトしましょう。大きな家具は、人に向かって倒れないよう配慮するのはもちろん、倒れても出入り口を塞がない場所に置くことも重要なポイントです。

子ども部屋は最優先で地震対策したいところ。倒れる危険のある背の高い家具や、飛んでくると危険な大きい家電は、置かないのが基本です。テレビなどを置かなければならない場合は、大きなゆれでも動かないようにしっかり固定しましょう。

加えて、2階建ての住宅が倒壊する場合、一階部分がつぶされてしまいます。そのため、寝室や子ども部屋は上の階にするのがおすすめです。

家具・家電の固定は複数の方法で

比較的すぐにできる家の地震対策としては、家具や家電を適切にレイアウトするとともに、しっかり固定することです。特にマンションは振動を吸収するため、高層階は大きくゆれます。

より確実に固定するには、1つの固定方法で済ませないこと。例えばタンスを固定するなら、上板と天上の間に入れる「つっぱり棒」と、脚下に入れる「転倒防止のシート」を両方使いましょう。ゆれでどちらかの固定が外れてしまっても、もう一方が効いていれば転倒を避けらる可能性が高まります。

しかし、どんなに対策をしても、絶対に転倒しないという方法はありません。あくまで、逃げるまでの時間稼ぎだと考えましょう。

家具・家電の転倒をシミュレーションしよう

レイアウトを工夫することや、家具を固定することによって、震災時のリスクを大きく減らすことができます。工夫できる点や地震対策グッズはたくさんあるので、家族や住宅にもっとも合う方法を選んで、備えることが大切です。

そのために、地震の際どんなふうに家具や家電が倒れるのかをシミュレーションしてはいかがでしょうか。 簡単な部屋の平面図をつくり、家具や人のいる場所を描きこんでいきます。

そうすることで、大きなゆれが自宅をおそったときの家具の動きを想像しやすくなります。シミュレーションをもとに、より細やかに家具のレイアウトを工夫して、固定できるものは対策をしましょう。

普段の生活では考えられませんが、巨大地震を体験した方からは「テレビが水平に飛んできた」といった話もよく聞かれます。
心構えとして、地震体験ができる施設に行ったり、起震車(地震体験車)が来る防災イベントへ参加して、体感的に震度6〜7のゆれを体感してみるのもおすすめです。

この記事を書いた人

日本防災士会 監修

(監修者:東京支部 松井 正雄、東京支部 正谷 絵美)
こちらの記事は日本防災士会 監修の元 moshimo ストック編集部が作成をいたしました。

防災士の資格を持つみなさんは、正しい知識と技能を認められた防災のプロフェッショナルです。
防災力の向上のため幅広い活動を行っており、moshimo ストックでも安全で正確な情報を伝えるためご協力いただきました。
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