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ご存じでしたか?災害時ペットとの同行避難は「原則」なんです

日本は今、子供よりもペットの数が多くなっています。15歳未満の子供の数が約1,533万人(2019年4月時点)なのに対し、ペットの数は犬と猫を合わせて約1,855万頭(2019年10月)となっています。もしも災害が起こり避難をしなければならなくなった時、ペットとの同行避難は「原則」であることをご存じでしょうか。

東日本大震災後に同行避難が原則に

アイペット損害保険株式会社が、「ペットのための防災対策に関するアンケート調査」を行い、同行避難が原則であることを知っていると回答した方は、2割に満たないという結果でした。避難所へのペットの受け入れについては、メディアでも取り上げられ話題になりましたが、原則であるという認知への道のりはまだまだ遠いようです。

ペットとの同行避難が原則となったのは、2011年の東日本大震災の後のこと。環境省が「人とペットの災害対策ガイドライン」を定めてからです。自治体に対し災害時にペットとの同行避難が受け入れられるように、人とペットが共生する社会づくりを進めることを求めています。
千葉県は、各市町村向けに自治体にペット受け入れ可能な避難所運営マニュアルの作成を呼びかけています。岡山県総社市は全国初となるペット同伴避難所を開設し、2018年の西日本豪雨では、大きなトラブルもなくペットと飼い主が避難所生活を過ごすことができました。

安心して避難できる環境作りを

しかし2019年の巨大台風では、避難所でのペットの受け入れを断られたという報告が、多くありました。人もペットも、慣れない場所での避難生活にはストレスを感じるもの。ですが、避難勧告が出る状況でも自治体がペットを連れての避難を禁止しているため、避難所へ行くことを諦め、自宅や車で過ごさなければいけませんでした。
環境省の求める、ペットに関する避難所の運営指針を用意できていない避難所もあります。岡山県総社市のような自治体もあるため、一括りにはできません。しかし、多く自治体で「災害対策ガイドライン」に応えているとは言えないのが現状です。

飼い主とペットも日頃から災害に対する訓練をしておく必要があります。リードの着用は当然、ケージやカバンの中で過ごすことなどもトレーニングしておきましょう。最寄りの避難所に一緒に避難できるのか。ともに避難できる場所はどこなのか。確認しておきましょう。

同行避難と同伴避難

ペットと飼い主が避難行動をともにする「同行」避難と、避難所により異なるため確認が必要ですが、基本的に同じ部屋で過ごすことができる「同伴」避難があります。人とペットのエリアが分かれていることが多い同行避難よりも、ペットと飼い主にとって安心できる避難方法です。多くの飼い主は、同伴避難であれば、ペット同士の関係などケアすべきことはあるものの、避難所を利用しやすいと考えるのではないでしょうか。

同伴避難が可能な避難所では、ペットが被災者の癒しとなったという声もあります。ペットの存在が避難所の潤滑油となり、飼い主は命に対する責任から強くなると言われています。人とペットが共生する社会において、新たな災害への備えとして飼い主とペットが安心して避難できる社会となるよう、これからも情報を発信していきます。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
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