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真夏や真冬の停電どうする?暑さ寒さをしのぐコツ

災害などでライフラインが途絶えてしまい、復旧するまで数日かかるとなると、日常生活にかなりの支障が出てきます。さらに夏場であれば熱中症や脱水症状、冬場であれば低体温症や凍傷などのリスクが高まります。電気が使えなくても、暑さや寒さをしのぐ方法を身につけておきましょう。

電気がないと使えない!「あんなもの」や「こんなもの」

停電すると使えなくなるものの代表例には、冷蔵庫にエアコン、洗濯機にストーブなどいわゆる白物家電。その他、充電できないデスクトップパソコンやプリンター、照明器具なども挙げられます。

大震災が起これば、送電網の断絶などで停電が発生する可能性があり、状況によって1~2週間以上復旧に時間がかかる可能性もあります。

夏場に起こる停電の注意点

夏場の停電ではエアコンや扇風機が使えなくなり、暑くて眠れない…といった場合も出てくるかもしれません。暑さから汗をかき、寝ている間でも脱水症状になる危険もあります。

そんな症状を防ぐためにできる対策としては、まず第一に換気です。ポイントは日陰側の窓を開けること!窓を2ヶ所以上あけて風の通り道を確保しましょう。
また、こまめな水分補給は必ず行うようにしましょう。汗をかいている場合は、水分以外に塩分の補給も大切です。

車があれば、車内を一時的な避難所として利用するのもひとつの方法です。冷房を入れ、ラジオで最新情報を確認することもできます。

災害時には断水する前にお風呂に水を張っておき、水風呂として活用したり、水で濡らしたタオルを体温を逃しやすい首元に巻くのもおすすめです。
水につけて使う冷却タオル使ったり、吸水速乾インナーを濡らして着ると涼しく過ごすことができます。

その他、乾電池タイプまたは充電式のハンディクーラー、氷枕、保冷剤などが役立ちます。
ハンディクーラーは100均ショップ、その他のグッズは薬局などで簡単に手に入りますので、いざという時に備えて準備しておくと心強いです。

こちらに熱中症についての解説がありますので、参考にしてみてください。

冬場に起こる停電の注意点

阪神淡路大震災は1月、東日本大震災は3月に発生しました。東日本大震災は3月といってもまだ雪が残り、吹雪いている地域もありました。

寒さはダイレクトに体力を奪い、最悪の場合、生命の危険を伴います。災害でライフラインがストップし、電気が使えなくなると暖を取りづらくなり、低体温症や凍傷のリスクが高まります。免疫力が低下することで風邪を引きやすくなったり、軽い風邪でも悪化して肺炎になるなど重症化する可能性も考えられます。

普段から電気を使用しない石油ストーブなどの暖房器具を使用していればいいのですが、そうでない場合、災害のためだけに新たに用意するのはあまり現実的ではありません。
大きくてかさばるので収納しづらいこともありますし、長期間おいて変質した灯油を使うと、石油ストーブにタールが付着して故障や事故の原因となってしまいます。

事前に用意できるものとして、使い捨てカイロを多めに買って備蓄しておきましょう。
その他、簡単にできる対策としては、室内でも厚手のジャケットやコートを着て、手袋やマフラー、ニット帽などを身につけること。また、新聞紙を重ねて羽織ったり、腹巻のようにお腹に巻きさらに上から食品用ラップで巻くと保湿効果が高まります。

加えて、災害に備えてカセットコンロとガスボンベの準備があると安心です。あたたかい食べ物や飲み物は冷えた体を内側から温めるだけでなく、不安な気持ちも和らげるのにも効果的です。お湯を沸かして湯たんぽを作ることもできるので、湯たんぽの容器といっしょにぜひ用意しておきたいアイテムです。

在宅避難ができず避難所で生活をする場合については、こちらの記事で紹介をしていますので参考にしてみてください。


この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
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