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どれだけ備えておけば良いの? 災害時のトイレ問題

突然の災害によってトイレが使えなくなってしまった場合、どうやって解決をするかは優先度の高い問題となります。
総務省によれば、2011年の東日本大震災では翌年2012年5月まで4.5万戸が断水しており、2016年の熊本地震では発生から復旧まで3か月半もの時間を要しました。水道・下水道の復旧にかかる時間は電気、ガスよりもかかります。
仮設トイレが設置されるまでにも時間がかかりますので、食料・水と同じようにトイレも大変重要な問題となります。

清潔なトイレの確保は死活問題

建物の倒壊などの直接的な危険を避け、避難をした後にも健康な身体を保つため気をつけることがあります。その一つの体調をくずしやすい原因としてトイレの問題があります。
避難所では、トイレの数が不足することによる混雑や段差、汚い臭いなどの理由からトイレ使用を極力避ける場合があります。そのため、避難所など普段とは異なる環境で水をほとんど飲まず、食事も一日一食で過ごした結果、脱水症状や体力の低下からエコノミークラス症候群を発症してしまうこともあるのです。
清潔なトイレの確保は、生き死に関わる問題と言えるでしょう。

また、自宅で避難をする場合にもトイレの対策が必要となります。
災害により自宅が断水になってしまった場合、まずは浴槽に水を張ったり、ベランダ等に備えていた水で流して処理しようと考えられている方も多いかもしれません。しかしマンションなどの場合、配管、排水管の損傷に気が付かずに排水したために、下層階で逆流し溢れ出て大きな被害を出してしまうケースもあります。設備に問題が無いか確認がとれるまでは、排水せずにトイレを使用できるよう備えることが大切になります。

携帯トイレ、簡易トイレの違い

水を流さずに処理するために、携帯トイレを備品リストに入れてきましょう。携帯トイレには大きく2種類あり、排泄物を凝固剤で固めるタイプとシートで吸収するタイプがあります。
便座に袋をセットし、その中に給水シートを入れます。凝固剤タイプの場合は、使用の前に入れるか後に入れるか分かれますので、購入した凝固剤の説明書を確認しましょう。排泄後は袋を結んで捨てるものがほとんどですが、洋式のトイレで使用する場合、袋の下部にもともとたまっていた水が付いてしまうことがありますので、携帯トイレの袋をセットする前にゴミ袋等を先に敷いておくと処理しやすくなります。

組み立てタイプの簡易トイレは、洋式便器がない場所やトイレがない場所などで段ボールや組み立て式の台をつくり、その中に袋、携帯トイレ同様の吸水シートタイプか凝固剤を入れて使用します。組み立てれば自立するタイプですので、トイレがない場所でもテントやポンチョなどで回りを覆い、周囲の目を遮断し用を足すことができます。簡単に手を出せる値段ではありませんが、各ご家庭で一台用意しておいても損とはならないでしょう。

備えに必要な量は?

どれだけの数を備えておく必要があるのでしょうか。内閣府の出している「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」は、1人の一日の排泄回数は5回を平均として、人数×5を目安としています。仮に4人家族の1週間分を備蓄しようとすると、4人×5回×7日で140個が必要ということになります。

1週間分を用意しようとすると、手軽に手を出せる値段では収まりませんが、ペットのトイレシートを代用することもできます。備蓄していた携帯トイレをすべて使い切ってしまった後にも、衛生・消臭面で役に立ちます。
使い方は携帯トイレと同じように、ゴミ袋を便座にセットしその上にペットシートを置く。その上に新聞紙などを置けば十分に携帯トイレの代用として使用できます。

また、消臭対策の面では災害時消臭凝固剤を備蓄している自治体もあるのですが、想定を上回る場合には、凝固剤も使い切ってしまうこともあります。その際にペットシートを代用したところ消臭効果は抜群だったそうです。 ペットシートは携帯トイレ、簡易トイレよりも安価で手に入りますので、ゴミ袋、新聞紙と3点セットで備えておいてもいざという時に役立ってくれるでしょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

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