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洪水や土砂災害から避難するタイミングはいつ?警戒レベル・避難情報を知ろう

風水害や土砂災害の恐れがあるときは、国や自治体の発信する気象情報、避難情報をよくチェックしましょう。
「大雨注意報」や「大雨警報」などの発表を聞いても、情報の意味や危険度の判断が難しいこともあり、わかりやすく避難のタイミングなどを知るための「警戒レベル」が2019年に導入されました。
国や自治体の発表を元に、とるべき行動や避難のタイミングについて解説していきます。

災害時に発表される情報

土砂災害や洪水、高潮など、災害の危険があるとき、大きく分けて2種類の情報が発表されます。
市町村から出される「避難情報」と、気象庁などから出される「防災気象情報」です。

避難情報(市町村が発令)

  • 避難準備・高齢者避難開始
  • 避難勧告
  • 避難指示(緊急)
  • 災害発生情報
など

「避難情報」は、災害の危険性を伝え、避難行動を促すために発表される情報です。避難指示や避難勧告などがこれにあたります。

防災気象情報(気象庁などが発表)

  • 早期注意情報
  • 大雨注意報
  • 洪水注意報
  • 大雨警報
  • 高潮警報
  • 洪水警報
  • 土砂災害警戒情報
  • 氾濫危険情報
  • 大雨特別警報
  • 高潮特別警報
  • 氾濫発生情報
など

「防災気象情報」は、災害が発生する危険性を地域ごとに、注意報、警報、特別警報と段階的に発表します。

災害が予想される場合には、さまざまな防災情報が発表されます。しかし、情報の意味や危険度の判断が難しく、平成30年7月豪雨では多くの被害が発生しました。
そこで政府は、逃げ遅れゼロを目指して、避難情報や各種警報にラベリングを行い、住民に避難のタイミングを直感的に伝える「警戒レベル」を新たに導入しました。

「警戒レベル」で実際の行動を判断する



「警戒レベル」は、防災気象情報と、避難情報などにあわせて、住民がとるべき行動を5段階に整理したものです。警戒レベル1〜2は気象庁が発表し、3〜5は市町村が発令します。

[警戒レベル1]

気象庁 発表「早期注意情報」

もっとも危険度の低いレベル1は、災害への心がまえをする段階です。

[警戒レベル2]

気象庁 発表「〇〇注意報」

レベル2では、避難場所や避難経路、避難するタイミングの再確認など、高まる危険に備えましょう。ハザードマップで危険な地域を確認しておくことも重要です。

[警戒レベル3]

市町村 発令「避難準備・高齢者等避難開始」

レベル3では、ご高齢の方、介護が必要な方、乳幼児など避難に時間がかかる方と、一緒に付き添う人は避難をはじめましょう。土砂災害や河川の氾濫が心配される地域の方も、この段階での避難が強く推奨されています。

[警戒レベル4]

市町村 発令「避難勧告・避難指示(緊急)」

レベル4は、災害の起こる可能性が極めて高い状況で、地域にいる人全員が避難する段階です。この段階では既に指定されている一時避難場所/避難所への移動が危険な可能性もあります。状況により、近隣の安全な場所へ避難してください。

[警戒レベル5]

市町村 発令「災害発生情報」

レベル5は、もう災害が起こっている状態で、危険がすぐそこまで迫っています。津波や洪水の場合は上階に上がったり、地震や火災の場合は建物の外に出るなど、上下垂直方向に避難する「垂直避難」などで、命を守る最善の行動をとります。

「警戒レベル相当情報」も参考にしよう



気象庁では警戒レベルの1と2に該当する情報の他にも、さらに高い警戒レベルと気象情報の関連を明確にするため、土砂災害、洪水、高潮の各防災気象情報に「警戒レベル相当情報」を設定して周知することになりました。

[警戒レベル3]

気象庁発表 ◯◯警報 など

[警戒レベル4]

気象庁発表 ◯◯警戒情報・◯◯危険情報

[警戒レベル5]

気象庁発表 ◯◯特別警報・◯◯発生情報

この「警戒レベル相当情報」は、市町村や河川単位などの広い範囲に出される情報です。市町村が避難勧告を発令するタイミングの参考にしたり、住民の自主避難を支援するために発表します。

市町村はこのような防災気象情報を参考にしながら、地域の特性や今後の被害予測などを考慮したうえで対象地域を絞り込み避難指示を出します。 そのため、避難が必要な土砂災害情報が市に出されたとしても、同じ市の中で山や崖、川などに面していないエリアには、避難勧告や避難指示を発令しない可能性もあるのです。

しかし、多くの場合は自治体の避難情報よりも、防災気象情報の方が早く発表されます。警戒レベル3相当以上の防災気象情報が発表された際には、避難情報が発令されていない場合でも、気象庁の危険度分布や、河川の水位情報などを確認して、自主的に避難の判断をすることも大切です。 早めに自主避難を開始する場合は、避難所が開設されたかも併せて確認するようにしましょう。

気象庁危険度分布

目に見える状況で自己判断してはいけない



気象情報や避難情報は、俯瞰(ふかん)して地域を見ることができる国や自治体が、総合的に判断して発令します。
そのため、今、自宅のまわりが安全に見えても数百メートル先、あるいは数分後には、大きな危険が迫ってきているかもしれません。

警戒レベルが高まったら、まだ自宅のまわりは安全だと安心せずに、すみやかに避難行動に移りましょう。
避難所で必要となるものや注意点、台風の対策については、こちらの記事で紹介をしていますので参考にしてみてください。



この記事を書いた人

日本防災士会 監修

(監修者:東京支部 松井 正雄、東京支部 正谷 絵美)
こちらの記事は日本防災士会 監修の元 moshimo ストック編集部が作成をいたしました。

防災士の資格を持つみなさんは、正しい知識と技能を認められた防災のプロフェッショナルです。
防災力の向上のため幅広い活動を行っており、moshimo ストックでも安全で正確な情報を伝えるためご協力いただきました。
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