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災害は家で起きるとは限らない。外出先での危険と避難について知ろう

2011年の東日本大震災では、500万人以上が「帰宅困難者」になりました。職場や学校で被災して、自宅まで帰れなくなった人たちです。首都直下地震が起こると、この1.5倍の帰宅困難者が出ると予測されています。外出先での防災も、しっかり考えておきましょう。

常に持っておきたいもの

いつどこで被災するかは分かりません。普段持ち歩くバッグの中に防災グッズを入れておけば、いざというとき安心です。最低限、準備したいものは次の5つです。

  • モバイルバッテリー
  • ホイッスル
  • 懐中電灯/ヘッドライト
  • 家族の写真

ホイッスルはどこかに閉じ込められたときに、助けを求めるためなどに使います。
停電に備えて灯りもあると安心です。スマートフォンの懐中電灯機能なども便利ですが、災害の情報収集や家族との安否確認にバッテリーは温存しておきたいところ。また、暗いところでの避難には、両手を使えるヘッドライトが特におすすめです。

家族と別の場所で被災したり、はぐれたりする可能性を考えると、家族の写真も持っておくとよいでしょう。家族を探してもらうときに顔写真をみせれば見つけやすくなります。

その他、シリアルバーなど場所をとらず日持ちのする食品、携帯用トイレ、小さく折り畳める非常用のブランケットなどあると良いものを、こちらのページで詳しく紹介をしていますのでご覧ください。

屋外の危険ポイント

地震や暴風雨のとき、街は普段とは大きく姿を変えて、当たり前だったものが凶器となって人をおそいます。 想定できるリスクには次のようなものがあります。

  • ビルの割れたガラスが落下する
  • 外壁/看板が落ちてくる
  • 電柱や自動販売機が転倒する
  • ブロック塀が崩れてくる
  • 自動車が突っ込んでくる
  • 駅のホームに転落する
  • 水圧でふたの開いたマンホールの穴に落ちる
  • アンダーパスへ水が一気に流れ込む

ビルの多いオフィス街や繁華街では、割れたガラスなどの落下物に注意が必要です。また、コントロールを失った自動車が歩道に乗り上げてくるなど、頭上のほかにも危険はあります。あらゆる角度に注意を払いましょう。

屋内の危険ポイント

オフィスはパソコンや文房具、大きなロッカーなどものが多いため、場合によっては一般の住宅より危険です。また、飲食店や小売店なども同じような危険があります。
また、駅や電車の中など、混雑する場所で被災するなどさまざまなケースが考えられます。
このような場所で想定できる危険には次のようなものがあります。

  • オフィスや店舗の割れたガラスが飛散する
  • 建物や部屋、エレベーターに閉じ込められる
  • 電車の中に閉じ込められる
  • オフィスや店舗の家具や文具が飛んでくる
  • 人が殺到しパニックを起こし転倒する
など

屋内でもガラスの飛散は大きなリスクです。できればオフィスのガラスには、飛散防止フィルムを貼るなど、日頃から対策をしておきたいところです。
また、ビルの上階は地震で大きくゆれるため、OA機器やファイル、ハサミなどが飛び交うことも予想できます。ロッカーやコピー機が転倒・移動して、出口を塞いでしまうかもしれません。
普段から、危険を最小限に抑えられるよう室内の防災を考えてみてはいかがでしょうか?

帰宅困難時のルートをシミュレーションしてみよう

東日本大震災の際には、交通機関がいっせいにストップし、東京でも多くの方が、職場や学校に留まるか、長い距離を歩いて帰宅しました。

同じような事態に備えて、自分がどのようなルートなら帰宅することができるのか、できれば実際に歩いてシミュレーションしておきましょう。
すべての距離をいちどに歩かなくても大丈夫です。電車やバスを使いつつ、何回かに分けて全行程を歩いておけば、いざというときに安心です。

また、街のコンビニやスーパーマーケットは、災害時に帰宅支援ステーションとなります。水道水の提供とトイレの開放、テレビやラジオによる災害情報が提供されます。

帰宅ルートを歩いてシミュレーションしておけば、危険なポイントをイメージするとともに、帰宅支援ステーションの場所も把握できます。運動不足解消も含めて、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

日本防災士会 監修

(監修者:東京支部 松井 正雄、東京支部 正谷 絵美)
こちらの記事は日本防災士会 監修の元 moshimo ストック編集部が作成をいたしました。

防災士の資格を持つみなさんは、正しい知識と技能を認められた防災のプロフェッショナルです。
防災力の向上のため幅広い活動を行っており、moshimo ストックでも安全で正確な情報を伝えるためご協力いただきました。
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