災害時に、ボランティアや自治会、自主防災会などをはじめ、地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して、助け合う「共助」。発災直後から避難時、復旧・復興時にわたるまで、自助では守りきれなかった命を守り、生活をつなぐために重要な役割を果たします。
前編では、過去の災害での「共助」の事例などをいくつかご紹介しました。
災害時に命を救う鍵は、地域による助け合い。共助できる関係づくりを(前編)
毎年のように、大雨による洪水などの気象災害や土砂災害などが発生しています。また、南海トラフ地震や首都直下型地震も今後30年以内に70〜80%の確率で発生すると言われています。こうした状況の中で、備えのひとつとして、自助・共助の態勢を整えていく重要性はさらに高まっていると言えるでしょう。
しかし、地域によっては高齢化が進み、これまで活発に活動していた消防団や自主防災組織などの活動も縮小されているという現実もあります。子育て世代など、これまで地域の防災活動などにあまり関わってこなかった世代の人たちも、共助に参加しやすい状況を作っておくことも必要です。
いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは、できることから。
段階を踏んで、地域などの中で「助け」「助けられる」関係を作っていけば大丈夫です。
日常生活の中に、共助につながるみちすじを少しずつ作っていきませんか?
この記事を書いた人
瀬尾 さちこ
防災士。住宅建築コーディネーター。整理収納コンサルタント。
愛知県東海市のコミュニティエフエム、メディアスエフエムにて防災特別番組「くらしと防災チャンネル(不定期)」、「ほっと一息おひるまメディアス(毎週水曜日12時〜)」を担当。
以前の担当番組:みんなで学ぶ地域防災(2021年~2021年)、防災豆知識(2019年~2021年)