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保存食・非常食の味はおいしい?作り方は簡単?実際に食べてレビューします

地震や台風といった災害が起きると流通の停滞などが発生し、思うように食べものを入手できなくなることもあります。また、被災直後で食事の用意に手が回らない状況や、避難所でも手軽に調理できる、保存食・非常食はきちんと用意しておきたいところ。

しかし、保存食と聞いても「そもそもどんな商品があるのか」「どうやって作るのか」「味はやはり落ちるのか」など、いまいちピンとこない人も多いのでは? そこで今回は、実際に売られている保存食を試食して、その感想をレビューしてみたいと思います。

今回レビューする保存食はこちら

ということで、今回レビューする保存食はこの2つ。

サタケ マジックパスタ



袋に直接お湯を注いで3分、水なら20分で食べられるパスタ。ソースはクリーミーなカルボナーラで、ベーコンと胡椒で味を引き締めたシンプルな味わいが特徴だとか。

尾西食品 山菜おこわ



お湯を注いで15分、水なら60分で食べられる山菜おこわ。炊きたてのお米を急速乾燥させた「アルファ米」を使っており、出来上がるまでに少し時間はかかりますが、おいしさと保存性を両立していると評判です。さまざまなアレルギーにも対応し、特定の27品目が不使用なのもポイント。

いずれもアウトドアショップなどに並んでいて買いやすく、賞味期限も5年以上と長めのものを選びました。非常時は電気やガス、水道といったライフラインが使えなくなることもあるため、お湯だけでなく備蓄したお水でも作れるのは心強いですね。

「サタケ マジックパスタ」を試食!

それでは、お手軽にできる「サタケ マジックパスタ」から作ってみましょう。

手順はカンタンで、まずは袋を開封し、中に入っているスプーンと脱酸素剤を取り出します。


続いて、内側の線までお湯または水を注ぎます。今回は緊急時を想定し、お水を注いでみることに。

ブロック状になった粉末ソースが入っているので、スープをくるくるとかき混ぜて溶かしていきます。十分に溶けたら、袋の口をしっかりとチャック。


待つこと20分。開けてみると、注いだ水がパスタに吸収されており、普通のパスタと遜色ない状態になっていました。完成!


お皿に盛り付けて試食してみます。ちなみに、袋が自立しているタイプなので、いざというときはそのまま食べることも可能です(山菜おこわも同様)。

お水で溶かしたソースなので、普通のカルボナーラと比べるととろみや濃厚さは足りないかも。ですが、クセのない王道の味わいなので、すいすいと食べられます。パスタ自体のコシは茹でたてには敵いませんが、保存食というともっと味気ないイメージだったので、なかなかのおいしさに驚きました。

ボリュームは100gで、女性なら十分かもしれませんが、成人男性としてはちょっぴり物足りなさが残りましたね。もう1品、副菜となる保存食を用意してみても良さそうです。

「尾西食品 山菜おこわ」を試食!

続いては「尾西食品 山菜おこわ」。こちらも袋を開け、スプーンと脱酸素剤、調味料を取り出します。


調味料を入れたら、お湯または水を注いでチャックします。こちらはお味の評価が高かったので、お湯で作って味見してみましょう。


15分後、袋を開けてみると、そこにはふっくらとした山菜おこわが。ほかほかと立ち上る湯気は香りもよく、食欲をそそります。


食べてみると、確かにおいしい!

出汁の風味も感じられて、なによりお米が柔らかくてグッド。最近のおいしいインスタント食品と比べても遜色ないので、普段の食事やアウトドアシーンで食べてみても良いのではないでしょうか。非常時にこのお米を食べられたら、日本人なら元気が出そうですね。

内容量は210gと、どんぶりに盛り付けてちょうどいいボリューム。食べ終わる頃には、腹8分目くらいになりました。個人差はありますが、非常時のエネルギー源として十分な量だと思います。

お手軽で長持ちするだけでなく、おいしさも進化していた保存食。食糧は人間の生命線なので、いざというときに不足しないようにきちんと用意しておきましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
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