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7大アレルゲン不使用で安心!美味しさにこだわる黒潮町缶詰製作所のグルメ缶シリーズ

地震や大雨などの災害をきっかけに、防災グッズや備蓄食の準備を始めた方も多いはずです。
現在はいろいろな備蓄用の非常食が発売されるようになり、さまざまな種類を選ぶことができるようになってきました。ですが、お子さまやご家族に食物アレルギーがある方は、どのような非常食を用意すべきかお悩みではないでしょうか。

今回、取材させてもらった黒潮缶詰製作所では、7大アレルゲン(小麦、卵、乳、えび、かに、落花生、そば)不使用の缶詰「グルメ缶シリーズ」を作っています。どうして、アレルゲン不使用にこだわった缶詰が作られることになったのかご紹介いたします。

(提供:黒潮町役場)

防災から生まれた産業!?「WE CAN PROJECT」のはじまり

高知県黒潮町では東日本大震災のあとに行われた調査によって、南海トラフで巨大地震がおきた場合に、34mもの日本一高い津波の恐れがあると予測されました。
日本一厳しい被災リスクを突きつけられたことによって、町民が町外へ出てしまう動きが加速し、「震災前過疎」に近い状態となりました。
町役場はこの状況を打破するために、日本一という厳しい想定を逆手にとり「防災を町おこし」にしようと考えます。こうして、町の夢や未来をつくるために新産業を創造する「WE CAN PROJECT」が始まりました。

(出典:株式会社黒潮缶製作所)

このプロジェクトでは、「防災時に役立つものを作り出す」をコンセプトに、東日本大震災の被災者に、災害時どういうことが役立ったのか、どういうことに苦しんだのか等を聞き取り調査。非常食の中で缶詰が、最終的に安定的に保存・保管できていたこと知ることができました。
このような被災者の声を元に、携帯性にも優れ、非常時には缶自体が容器にもなる「缶詰」の製造を産業にすることを決めました。

しかし、自治体が食品工場を運営する事例などほとんどなく、食品開発については全く素人である町職員が缶詰の開発を行い、発売するまでには、さまざまな課題をクリアする必要があったそうです。

「毎日食べたい非常食」安心・安全そして美味しい缶詰をつくるために

缶詰には、常温で長期保存ができるといった機能だけではなく、旬の食材の持つおいしさと栄養素を閉じ込めることができるといった利点があります。

災害時に不足する栄養バランスや、非常時に食べ慣れないものを食べることのストレスについても考え、「日常生活に溶け込む」「いつでも」食べたい非常食を作ること。
被災地での聞き取り調査で食物アレルギー対応に苦労したと聞いていたことから、食物アレルギーを持ってる方も安心して食べられる缶詰を作ること。これらを目的に、2年以上の歳月をかけて開発を行いました。

こうして、黒潮町の鰹や高知県の地元の食材をできるだけ使用した、もしもの時に日常を取り戻せる7大アレルゲン不使用の缶詰「グルメ缶シリーズ」が出来あがりました。

(提供:黒潮町役場)

○ 7大アレルゲン不使用へのこだわり
「いつでも、誰でも、笑顔で食べられる。」を目指し、より多くの方に安心しておいしく食べていただけるよう、全ての製品の製造で「 7 大アレルゲン不使用」かつ「工場内への持ち込みも禁止」しています。

原材料は、7大アレルゲンである小麦、卵、乳、えび、かに、そば、落花生が含まれているものは使用していません。和風の味付けをする場合も、一般の醤油は小麦が含まれているため、お米から作られる醤油風味の調味料や、ごま、あわ、ひえ、きびなどの雑穀から作られる調味料をブレンドし味付けしています。

原料の魚については、えびやかにを捕食している可能性があるため、頭や内臓を取り除いた状態のものを使用しています。 また、カツオやマグロなどは、皮を剥いだ「スキンレス」の状態で工場に持ち込んでいます。

(提供:黒潮缶製作所株式会社)

○ 素材へのこだわり
一本釣りガツオ、四万十産うなぎや黒潮町産のしめじ、黒糖、天日塩など、産地にこだわった、安心で新鮮な素材を使用しています。


○ 豊富なバリエーション
開発からシェフや栄養士が携わり、缶詰としてだけでなく、料理としての完成度にもこだわり「おいしいから食べる。食べるから日常的に購入する。それが備えになる。」缶詰を作りました。備蓄用でありながら、おいしいから普段から食べてもらえて、リピートして買い続けてもらえる、ローリングストックしやすい缶詰となっています。
そのままでも、おつまみにも、パスタやパンとあわせてアレンジしたり、避難時の栄養源にも、全てのシーンで活躍する缶詰です。

(提供:黒潮缶製作所株式会社)

グルメ缶シリーズ紹介

○ 黒潮オイルのごろっとカツオ
特製オリジナルオイルが香るツナ缶。大きめにカットしたカツオに素材の旨味を引き出す黒潮町産天日塩を加え数種類のハーブと共に、ブラックペッパーと柚子で香りづけした特製オリジナルオイルで仕上げてある缶詰です。



○ 黒潮オイルのマグロとキノコ
ごろっとカットした国産マグロと黒潮町産しめじを、バジルやタイムなど数種類のハーブに塩麹と生姜を加え、特製オイルで煮込んであります。香り豊かな味わいを楽むことができる缶詰。食べ応えのあるマグロに、黒潮町産のプリプリとした食感のしめじがご堪能できます。

○ お魚のパテ グリーンペッパージュレ
船上凍結した新鮮な土佐湾のお魚の味を引き立てるため、クリームを一切使わず、野菜と出汁の旨味を組み合わせ、ココナッツを効かせた逸品。 開缶時には、ジュレ、スライスニンジン、パテの3層構造が見た目の楽しさを醸し出します。



○ 四万十ポークのネギ塩タレ
四万十ポークのすね肉(チマキ)を、ネギ塩タレでおつまみ風に仕上げた缶詰。酒の肴、ラーメンなど麺類の具材としてもご活用頂けます。



○ 四万十の鮎と生姜の甘辛煮
四万十川支流の伏流水で育てられた鮎の缶詰
筒切りの鮎の身を黒潮町産の黒糖と高知県産の生姜でやさしく煮込んであります。小骨もしっかり柔らかくなっているので、とても食べやすい食感となっています。



○ 四万十うなぎ蒲焼き
「四万十うなぎ」をまるごと一本使用してうなぎの頭からとった出汁と黒潮町産黒糖を使ったタレでふっくらと仕上げてます。缶詰ならではの調理法で、骨までやわらかいです。温めてごはんに乗せてうな丼として御召し上がるのはもちろんのこと、お酒の御伴にちょっと贅沢な夕食として如何でしょうか。



○ 黒糖の濃厚和ショコラ
こしあんに黒糖とカカオを練りこみようかん風に仕上げた缶詰。和と洋が一度に味わえる一品です。濃厚なカカオの風味を是非ご堪能ください。



その他に、たくさん種類がありますので、公式サイトをご確認下さい。
黒潮町缶詰製作所オンラインショップ

小さな町の小さな缶詰工場だから安全で美味しいを約束

黒潮町は四国、高知県の西部太平洋に面した砂浜の美しい小さな町。
私たち黒潮町缶詰製作所は「もしもに備える食」と「毎日美味しい」をテーマに自然あふれるこの町に小さな工場を構え、地元の新鮮で安全・安心な素材をひとつひとつ人の手によって丁寧に缶詰にしています。

食べることは生きること。ココロとカラダに「 おいしくてやさしい」製品づくりを目標にしています。缶詰だからこそ出来ることにこだわり、いつもの食卓を楽しく彩るグルメ缶から、もしもの時の防災備蓄缶詰まで、日々真心こめて製造しています。

一度、食べていただければ黒潮の恵みと人の温もりが伝わると思います。

黒潮町缶詰製作所を商品について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

黒潮町缶詰製作所ホームページ
URL: https://kuroshiocan.co.jp


この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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