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災害時に脅威を増す感染症。避難所や自宅での対策は?

現在、世界中を苦しめている新型コロナウイルス。日本では緊急事態宣言が解除されましたが、未だ予断を許さない状況が続いています。

そんな中、気をつけたいのは自然災害。災害時には病院がパンクして医療を受けられなくなったり、避難所で集団生活を強いられることになったりと、感染症にかかるリスクが高まります。この記事では、災害時の避難所や自宅における感染症対策について解説します。

避難所での感染症対策

まずは、避難所での感染症対策から紹介します。最も基本的な感染症対策である手洗い、うがい、換気、マスクの着用は徹底しましょう。仮にマスクを持っていなくて咳やくしゃみをする際には、ティッシュまたは二の腕で口と鼻を覆ってください。

トイレにも注意が必要です。食中毒や急性胃腸炎などで下痢や嘔吐をすると、手や共用タオルを通じて感染を広げてしまう危険性があります。用を足したあとは、流水と石鹸でしっかりと手を洗うか、難しければアルコールの手指消毒液を使用しましょう。タオルの貸し借りも避けるようにします。

食事も気をつけるべきポイントのひとつです。食品の保存方法が悪いと細菌が発生し、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの原因になります。直射日光や暖かいところに放置された食事、火が通っていない生焼けの肉などを食べるのは控えてください。

たった一人の持っていた病原菌がクラスターを発生させ、集団感染を引き起こすケースは少なくありません。集団生活をしているからこそ、その意識を強く持つことが大切です。感染症を増やさないために、個人でできる対策をしっかりと実践しましょう。

感染症を媒介する害虫・害獣にも対策を

蚊、ハエ、ゴキブリ、ネズミなどの害虫・害獣は、感染症を媒介します。避難所で生活するなら、これらが発生しないような環境づくりは不可欠です。

何より心がけるべきは衛生管理です。避難者で協力して定期的に清掃を行い、食べ切れなかった食事や菓子類を残さないようにしましょう。ゴミ出しの方法はポスターや放送できちんと周知させ、ゴミ集積所は害虫・害獣が侵入しないように閉鎖できる場所に設置します。

バケツや空き缶などの水溜まりも、蚊の幼虫が育ってしまう可能性があるので、すみやかに捨てるようにします。避難所の出入り口と窓には防虫網を張り、炊き出しの際にもハエが食品に止まらないように工夫してください。

さらにはダニに刺されると、日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群といった感染症を発生するケースも。ダニやカビは、適度な水分や熱、皮脂や食べカスといった養分のある場所に発生します。定期的に寝具を日干しするのはもちろんのこと、避難所に掃除機や布団乾燥機が用意されている場合は、週1回ほどの頻度で使用しましょう。

被災時の自宅での感染症対策

では、自宅で被災して浸水に見舞われたり、瓦礫の撤去が必要になったりした場合、どのように感染症対策をしたら良いのでしょうか。

基本的には避難所と同様、手洗い、うがい、換気、マスクの着用、衛生管理といった対策がベースになります。それに加え、非常に重要になるのが清掃と乾燥です。部屋を綺麗に清掃し、汚泥などは取り除いて乾燥させた上で、最後に消毒薬を使って全体を殺菌します。

また、土埃は目に入って結膜炎になったり、口から入って喉や肺に炎症を引き起こしたりすることも。清掃時には必ずゴーグルとマスクを装着しましょう。さらには清掃中に怪我をすると、傷口からウイルスが侵入する危険性もあります。丈夫な手袋や長靴、肌を隠せる長袖の服などを着用し、怪我から身を守ってください。

もし怪我をしてしまった場合は、迅速に傷口を洗い流し、消毒します。破傷風になる恐れもあるので、念のため医師にも相談しましょう。

災害時により危険性を増す感染症。自分だけでなく他人を守るためにも、しっかりと対策を頭に入れておき、正しい行動を取ることが大切です。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
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