地震によって起こる津波は予測ができませんが、沖合にある観測装置によって影響を推測することができます。
高波と高潮は発生の予測ができますが、沖合の観測装置を通過した後も沿岸ぎりぎりまで発達する可能性があり、どれくらいの規模で襲ってくるか前兆をとらえることが難しいとされています。
そのため、それぞれに合わせた適切な行動を行うことが大切です。
高波や高潮から身を守るには、まずリスクがある場所かどうか知っておくことが重要です。自治体のハザードマップなどで標高(潮位)に応じた浸水想定区域などの危険な箇所をあらかじめ調べておきましょう。
堤防決壊によって家屋の流失が想定される場所や、最上階の床まで浸水すると想定される場所などは、屋内で待避していても非常に危険で、建物からの避難が必要です。
波浪警報や高潮警報など、該当する警報に注意を払いつつ、暴風に対する注意報や警報も合わせて確認しましょう。
安全のためには、暴風が吹き始める前に避難を完了しておきたいところです。高潮注意報の発表中に、暴風警報や暴風特別警報が発表された時点で、すみやかに避難しましょう。
気象庁のHPでは、気象情報や警戒レベルをリアルタイムで確認することができます。警戒レベルとは、避難のタイミングやとるべき行動を、直感的に理解できるように5段階に分けて明記した防災情報です。
台風や低気圧などが近づいている場合はこまめにチェックしましょう。
気象庁
地震が発生し、強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたら、津波が発生する可能性があります。また、急に海面が下がったときも津波の予兆となりますので、沿岸部など津波の危険が考えられる地域にいる場合は、誰かの指示を待つことなく、一刻も早く高いところに避難しましょう。
また、津波は繰り返しおこり、1回目よりも2回目以降の波の方が大きいことがあります。そのため、波が引いても避難をやめず、警報や注意報が解除されるまでとどまることも大切です。
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