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はじめての防災 - なんで防災しなくちゃいけないの? | 子どもと防災

なんで防災しなくちゃいけないの?
対策をした方が良いのはわかるけど、どんなことが起きるかわからないと、防災を始めるにもなかなか腰が重くなってしまいますね。

実際の災害で起きることについて、大人にも、子どもにもわかりやすい物語で紹介いたします。
まずは、災害があった時にどんな大変なことが起きるのか、どんな準備が必要かを知っておきましょう。

家でぼうさいがはじまりました。

ある日、マモルが友だちとあそんでから家にかえると、家の中がおおいそがし。
お父さんがれいぞうこの上でなにかをしているし、お母さんはたくさんのお皿をならべています。
いったい、家の中で何がおきているかふしぎでたまりません。

「こんなにいっぱいお皿をならべて、いったいなにがあったの?」

「ちょっとまってね…よしいいぞ。今日からぼうさいを始めようと思ってね。」

さて、“ぼうさい”と聞いても、なんのことかまだわかりません。

「ぼうさい?ぼうさいって何?」

「ぼうさいっていうのは、じしんがおきてもケガをしないようにすることだよ。れいぞうことカベをつないで、れいぞうこがたおれないようにしていたんだ。れいぞうこが体の上にたおれてきたらペチャンコだからね。」

「お母さんはお皿をならべているんじゃなくて、お皿が落ちてこないようにしていたのよ。お皿やびんがたなの上から落ちてきたら、頭に当たってあぶないから下の方にいどうしていたの。あと、お皿がすべってわれないように、すべり止めも引いておかなくちゃ。」

「れいぞうこがたおれてきたり、お皿が頭におちてきたり、じしんってこわいね。今日から、家では野球のヘルメットをかぶっていよう。」

「こら、れいぞうこがたおれてきたらヘルメットくらいじゃ、役に立たずにペチャンコだ!だからじしんが来る前に、ぼうさいをするのが大切なんだ。」

「じしんにあったお母さんの友だちなんて、われたお皿がゆかにちらばってしまって、子どもが足をケガしちゃったんだから。それにそうじをするだけで3日もかかったのよ!ケガだけじゃなくて、ものがこわれないようにするのもぼうさいなの。」

「さて、次はタンスとテレビをたおれないようにしよう。マモルも早く手をあらって、手つだってちょうだい。」



「えー、おなかすいたからおやつ食べたいんだけど…テレビは高いところにおいてないから、だいじょうぶじゃない?」

「大きなじしんがおきたたら、テレビがとんでくるんだ。まるで家の中がせんたくきで、あらわれるようになってしまうんだ。さあ、早くお手つだいを終わらせてドーナツを食べよう。今日は食べきれないほど作ってあるから。」

「ドーナツ!はやく食べなくちゃ!」

「じゃあ、お手つだい早くおねがいね」

たくさんの水とかんづめ。今日はびちくの日。

また、べつの日のこと。お父さんがたくさんのはこを、はこんできました。

「すごいにもつ、今日は何を買ってきたの?」

「これはね、ぜーんぶ水なんだ。」

はこを開けると、大きなペットボトルに入った水が何本も入っています。

「いち、に、さん…全部で6本入っているね。」

「そう、水が6本はいったはこを、6はこ買ってきたから、ぜんぶで36本あるね。」


今度はお母さんが帰ってきました。お母さんも大きなふくろをかかえています。

「ただいま、ああ、やっと家についた。ああ、おもかった。」

「お母さんは何を買ってきたの?」

「かんづめとレトルトの食べ物をたくさん買ってきたの。マモルのすきな、サケのかんずめもたくさんあるわよ。」

買ってきたものをつくえにならべると、とても食べきれないほど山のようにつまれました。



ぼうさいが始まってから、家ではふしぎなことがたくさんおこります。
部屋にはいっぱいの水と、つくえには山のような食べ物。これから一体何が始まるのでしょう?

「きょうはだれかが来るのかな?それにしてもたくさん食べ物があるから、クラスの全員はいないと食べきれないよ。みんな家の中に入れるかな?」

「この食べ物は今日食べるんじゃないんだ、食べずにとっておくんだ。」

「そう、この水と食べ物は、じしんがおきたときに食べるためにとっておくの。食べ物などの生活にひつようなものを用意するのは “びちく”といって、これもぼうさいの一つなの。」

「じしんがおきたら、なんでかんづめを食べないといけないの?」

「じしんがおきると、電気やガス、水道が、何日も止まってしまうことがあるの。れいぞうこも止まってしまうから、ほぞんができるかんづめやレトルトの食べ物がひつようなの。」

「道路が通れなくなって、一週間くらいは食べ物も水もとどかないことがあるんだ。水は飲むほかにも、ごはんを作ったり、体をふくのに1人3リットルはひつようになる。大きなペットボトル1本と半分だね。だから、お父さんとおかあさん、マモルとクルミの4人でこんなにたくさんの水がひつようなんだよ。」

「一週間も水や食べ物がないなんてたいへん!これだけで食べ物はたりるのかな?」

「家にはお米もみそもあるから、それを使えばだいじょうぶ。あと、レトルトの食べ物にお豆をいれたりくふうしないとね。あれ、カセットコンロのガスボンベはあったかしら?ガスが止まったときのためにかくにんしなくちゃ。」

「よかった、びちくをしておけば安心なんだね。それにしてもこんなにたくさんの水はどこにしまうの?」

「水は家のおしいれや、ものおきに分けていれておこう。分けて入れておくことで、じしんがきてとびらがこわれて水がとり出せなくなっても、他のばしょから取れるようにするんだよ。」

「さあ、お水をしまうのを手つだってきて。その間にお母さんはごはんを作っておくから。今日は前に買っておいた古いかんづめでりょうりをつくろうかしら。」

ひなんのぼうけんに、しゅっぱつです。

日ようびのあさ、おとうさんが大きなリュックに荷物をつめています。
水に食べ物、ロープにてぶくろ、雨がっぱもいれています。

「今日はどこにいくの?山のぼりかな?」

「今日は学校にいくんだよ。」

「え?日ようびなのに学校にいくの?」

「小学校にいって、そのあと中学校にもいってみよう。」

また、ふしぎなことがおこりました。もしかして、これもぼうさいなの?

「今日もぼうさいをするの?」

「そう、よくわかったね。じしんや大雨がきて、家にいられなくなったときは学校に“ひなん”するんだ。学校のたいいくかんでみんなでねるんだよ。」

「みんなでたいいくかんで、たのしそう!」

「だけど、たのしいばかりではないんだ。たいいくかんは冬はすごくさむいし、夏はとてもあつい。それに、たくさんの人がくるからぎゅうぎゅうづめだ。」

「ぎゅうぎゅうで人がいっぱいいるから、大きな声も出せないの。それにクルミがなきだしたらこまってしまうわ。」

「そうしたら、家にいたほうがいいね。」

「そうだね、なのでなるべく家にいられるように、こないだ“びちく”しておいたんだ。でも、雨で家が水びたしになったり、カベがこわれてしまって危ないときには学校にひなんするひつようがあるんだ。」

「このロープは何に使うの?」

「大雨がふったとき、みんなをつないでおくんだ。マモルが水で流されそうになったら、お父さんが引っぱってあげる。」

「学校にひなんをしても、水や食べ物はないから自分でよういするの。ごはんをはこんで助けてくれることもあるけど、始めの、なん日かは道がふさがってとどかないのよ。ふとんもないから、よういしておかないと。」

「だからこんなに大きなリュックが必要なんだ。はこぶのを手伝ってもらわないと。ほらマモルのリュックだよ。」

「いつもとちがう道で小学校までいって、そのあとで中学校にもいってみましょう。」

「じしんの時は、いつもの道がふさがっているかもしれないからね。あと、小学校は川の近くにあるから、大雨のときは近よれないかもしれないね。さあ、今日はぼうけんだ。」



「今日はたくさん歩くけど、だいじょうぶ?」

「だいじょうぶ、お母さんはクルミを抱っこしているから、つかれたらぼくがもってあげるね。」

はりきって、ひなんのぼうけんにしゅっぱつです。
ぼうさいはふしぎなことがいっぱいで、マモルはとてもたのしいよう。

さあ、みんなもたのしんで、ぼうさいをしてみませんか?

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
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