熱中症警戒アラートは暑さ指数が33を超える場合に発表されますが、この数値は特別危険な状況となります。28を超えた時点で熱中症患者数が急激に増加しますので、熱中症警戒アラートの発表が無くても、暑さを感じれば予防を気にかけましょう。
暑さ指数はその数値によって、危険、厳重警戒、警戒、注意の4段階に分けられ、下記の行動指針が示されていますので、熱中症予防の参考にしてみてください。
日常生活に関する指針
危険(31以上)
すべての生活活動でおこる危険性。
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒(28以上~31未満)
すべての生活活動でおこる危険性。
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒(25以上~28未満)
中等度以上の生活活動でおこる危険性。
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意(25未満)
強い生活活動でおこる危険性。
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。
日本生気象学会 日常生活における熱中症予防指針Ver.4 より
運動に関する指針
運動は原則中止(31以上)
特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。
厳重警戒(28以上~31未満)
激しい運動は中止。
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。
10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。
暑さに弱い人(※)は運動を軽減または中止。
※体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など
警戒(25以上~28未満)
積極的に休憩。
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。
注意(21以上~25未満)
積極的に水分補給。
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
ほぼ安全(21未満)
適宜水分補給。
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。
日本スポーツ協会 スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック より