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災害時に歯磨きを怠ってはならない理由とは? 肺炎や感染症のリスクも

体力を消耗する災害時、健康対策として重要なのが歯磨きです。避難所生活や水不足によって歯磨きができなくなると、虫歯や歯周病はもちろんのこと、高齢者の場合は肺炎のリスクも高まります。この記事では、災害時の歯磨きやオーラルケアの必要性と、具体的な対策について紹介します。

災害時でも歯磨きが必要な理由

冒頭でも触れた通り、災害時は避難所生活や水不足によって歯磨きができなくなったり、そもそも歯ブラシを入手するのが難しくなったりします。ですが、歯磨きが疎かになると、当然ながら虫歯や歯周病といったお口のトラブルに発展。災害時には歯医者にかかるのも困難になるので、気をつけないといけません。

また、特に高齢者の方は歯磨きを怠ると、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。肺炎は災害の関連死として非常に多く見られるため、注意が必要です。実際、オーラルケアによって肺炎発症のリスクを約40%も抑えられたというデータも。オーラルケアは口内細菌の量を減少させるのみならず、食べ物を飲みこむための嚥下反射や、咳をして異物を吐き出す咳嗽(がいそう)反射の感度を高める効果を持っています。

義歯をきちんと清掃することも大切です。食後に汚れを取るのはもちろんのこと、睡眠中は唾液の分泌量が減って口内細菌が増殖しやすくなるので、就寝前には忘れずに外すことを心がけましょう。
その他、オーラルケアが十分でないと、インフルエンザをはじめとした感染症にもかかりやすくなります。災害時には食糧不足やストレスによって免疫力も低下するため、油断は禁物です。

非常用持ち出し袋には歯ブラシの用意を

ここからは、災害時に歯磨きをするための具体的な対策を説明します。大前提として、非常用持ち出し袋には、歯ブラシと歯磨き粉を入れておきましょう。義歯をご使用の方は、入れ歯ケースと洗浄剤もお忘れなく。

液体歯磨きを用意しておくのもおすすめです。こちらはチューブ入りの歯磨き粉と同様、歯磨きの効果を高めるもの。適量を口に含んですすぎ、それからブラッシングをすることで使用します。チューブ入りの歯磨き粉と違って水ですすぐ必要がないため、水不足に陥りがちな災害時には重宝するでしょう。

また、口腔ケア用のウェットティッシュも心強いアイテムのひとつ。歯茎や舌を拭き取って口内を衛生的に保つことは、嚥下防止に役立ちます。なお、使用時には常に清潔な面で拭くなど、正しい使い方を守りましょう。

歯磨きができないとき、水が少ないときの対処法

とはいえ、災害時にはどうしても歯磨きができない状況や、少量の水しか用意できない状況も起こります。どのように対処すればいいのでしょうか。

第一に工夫したいのが、食事の摂り方です。たとえば、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促し、口内の汚れを洗い流す。舌やティッシュを使って口内をこまめに清掃する。食後には水やお茶を口に含み、くちゅくちゅと全体に行き渡らせながら飲むのも有効です。

水不足の場合はコップに少量の水を入れて、そこで歯ブラシを濡らしてから歯磨きをします。歯ブラシが汚れてきたらティッシュなどで拭き取り、再び水に濡らして歯磨きをすることを繰り返しましょう。最後にペットボトルの水で口内をしっかりとすすぎます。

災害時でも決して欠かしてはならない歯磨き。命を守ることにもつながるため、「たかが歯磨き」と油断せずにしっかりと対策しておきましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
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