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よくある火災の原因5選。タバコからコンロ、放火まで、身近でできる対策を紹介
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よくある火災の原因5選。タバコからコンロ、放火まで、身近でできる対策を紹介
公開日: 2021/02/08
ささいなことが原因となり、大きな被害につながる火災。「自分は大丈夫」と油断している人も多いかもしれませんが、タバコやコンロなど、出火の引き金になるものは身近に数多く潜んでいます。この記事では、よくある火災の原因とその対策について紹介します。
もくじ
火災の原因① タバコ
火災の原因② コンロ
火災の原因③ ストーブ
火災の原因④ 電源コードやコンセント
火災の原因⑤ 放火
迅速な消火のために消火器のご用意を
火災の原因① タバコ
火災の原因として非常に目立つのがタバコです。平成29年の「火災報告」のデータによると、出火件数3万9,373件のうち、タバコによる火災は3,712件と最多。次に放火の3,528件、コンロの3,032件と続きます。
タバコによる火災のうち、実に62.5%を「不適当な場所への放置」が占めています。タバコを吸うときには必ず灰皿を使用し、ペットボトルやカップ麺の容器などで代用するのは控えましょう。灰皿にはなるべく水を張り、吸殻の火を確実に消すことも大切です。
なかには火が完全に消えていないタバコを袋などに捨ててしまい、出火するケースも。吸殻をゴミ箱に捨てる際にも、火が消えているかをしっかりと確認してください。
火災の原因② コンロ
コンロによる火災で多く見られるのは「消し忘れ」で、全体の49.6%にも上ります。つけっぱなしに気をつけるのはもちろんのこと、調理中にその場から離れるのもNGです。
また、コンロの周囲には使用済みの油やタオル、新聞紙など、燃えやすいものを置かないようにご注意を。コンロにこびりついた油汚れや油かすも、引火による火災を引き起こしかねません。こまめな掃除や整理整頓を心がけましょう。
コンロの火が着ている服に燃え移る「着衣発火」も危険です。調理中はマフラー・ストールなどを外し、袖口や裾の広がっている服は避けてください。可能な限りアームカバーやエプロンを着用しましょう。コンロの奥に手を伸ばすなど、火に触れてしまうような行為にも注意が必要です。
火災の原因③ ストーブ
冬に活躍するストーブも、住宅火災を引き起こす原因のひとつです。衣類や布団といった燃えやすいものの近くでストーブを使用し、火災となるケースが目立ちます。
たとえば、ストーブに衣類やカーテンが被さったり、ストーブの上に干していた洗濯物が落下したり。特に子どもや高齢者のいる家庭は、寝具やカーテンを防火品に変更するのが安全です。また、寝返りを打った拍子に布団がストーブに触れてしまうなど、就寝中に出火することも。うっかりストーブをつけたまま眠らないように気をつけましょう。
その他、電気ストーブならコンセントの差しっぱなし、石油ストーブなら燃料漏れや古い灯油の使用、ガスストーブならボンベの不適切な管理なども火災の原因になります。
火災の原因④ 電源コードやコンセント
意外と盲点になりやすいのが、電源コードやコンセントからの出火です。コンセントの容量を超えて電化製品を使うのは控えましょう。プラグやコンセント、壁の内側の配線ケーブルなどが過熱し、火災につながりかねません。
差込口の数に関係なく、1箇所のコンセントで使える容量は1500Wです。差込口が2つでも、合わせて1500Wが上限になります。ドライヤーやオーブントースター、電子レンジなど、消費電力が1000Wを超える電化製品を使うときには、特に注意が必要です。
電源タップにたくさんの電化製品をつなぐ「タコ足配線」にも気をつけましょう。うっかり容量オーバーになってしまうケースが少なくありません。また、電源コードを束ねて電化製品を使用するのも、放熱しにくい状態になってとても危険です。
さらには、コンセントとプラグの間に蓄積されたホコリから出火することも。定期的なコンセント周りの清掃は、火災を防止する方法のひとつです。
火災の原因⑤ 放火
不注意による火災だけでなく、放火による火災も実態としては目立ちます。一見すると防止は不可能に思えますが、放火されにくい環境を作るという対策は可能です。
代表的な対策は以下の通り。
・家の周りを整理整頓された状態に保ち、段ボールなどの燃えやすいものは置かない
・物置や車庫などは、侵入されないようにしっかりと鍵をかける
・車やオートバイのボディカバーも防火品を使用する
・放火魔は暗闇や留守中を狙うので、家の周りは外灯をつけて明るくしておき、近所付き合いなども積極的に行う
このように、放火に対してできることは意外と多くあります。完全に防止するのは難しいですが、万が一に備えてきちんと対策しておきましょう。
迅速な消火のために消火器のご用意を
いくら対策を打っていても、火災のリスクをゼロにすることはできません。火災に発展してしまったら、早期の消火が大切です。可能であれば、住宅用消火器などを常備してください。落ち着いて対応できるように、正しい使い方も頭に入れておきます。
ただし、火が天井まで燃え移ると、消火器では太刀打ちできません。また、粉末タイプの消火器の場合、壁やカーテンの火に使用しても粉末が落ちてしまい、消火は困難。煙やガスを吸い込んで意識を失ってしまう危険性もあるため、早めの避難を心がけましょう。
この記事を書いた人
moshimo ストック 編集部
防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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