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動画で楽しく災害に備えよう!群馬県前橋市 東公民館の「おうちで学ぶ防災ゲーム」

群馬県前橋市の東公民館では、家でできる災害への備えをまとめた動画を「おうちでできる防災ゲーム」として YouTube で公開しています。動画では地震や火災の被害にあってしまったときの救助や避難の方法や、家にあるもので作れる防災グッズなどが紹介されています。
地域の子どもや老人クラブ、自治会、医療福祉大学の学生が出演して制作されたこの動画は、わかりやすく、子どもでも楽しめる内容となっていますので、子どもと一緒に防災を学んでみてはいかがでしょうか。

今回はこの動画を制作した東公民館の職員に話をお聞きしましたので、動画の見どころのほか、地域住民との関わりや、災害がおきたときの助け合いの大切さについてもあわせて紹介いたします。

おうちでできる防災ゲーム~前編~【東公民館】
おうちでできる防災ゲーム~後編~【東公民館】

動画の内容

前編の1つ目は「毛布で担架競争」、毛布と物干し竿で担架を作って怪我をした人を運ぶ方法で、水害時には家電などの重い荷物を運ぶこともできます。
2つ目は火災がおきたとき、煙に巻き込まれないように低い姿勢で逃げるための「キャタピラ競争」。段ボールで作ったキャタピラを使って、楽しく競争をしながら火災からの避難方法を学ぶことができます。

後編は家にあるもので防災グッズをつくる「防災借り物競争」。ポリタンクなどが無いときに給水所から水を運ぶ方法、トイレが流せなくなったときに簡易トイレを作る方法、ツナ缶で作るろうそくなどが紹介されています。

動画の制作について

いざ災害が起きたとき、地域の住民が助けあう「共助」を行おうとしても、避難方法が身についていなかったり、日頃から面識がないとなかなか助け合いはできないもの。そのため、東公民館のある東地区では毎年市民運動会や防災訓練を行っていましたが、2020年は新型コロナウイルスの流行により開催することができず、地区住民がつながる機会がなくなってしまいました。そこで、家にいながらさまざまな年代の人たちに見てもらえる YouTube を使って、動画配信を行うこととなりました。
撮影に参加してくれた自治会長や老人クラブの方々は「YouTube?スマホを持ってないから見られないよ」といいつつも、若い世代にも自治会や地域の取り組みを知ってもらうため、出演を快諾してくれたそうです。

動画撮影は、冒頭に出演された“こわもて役”の防災危機管理課の加藤さん(元陸上自衛隊2等陸尉)の鬼気迫る演技や、出演者の盛り上がりによってスムーズに進められました。
しかし、毛布で担架競争の撮影では、横向きに座ったままで担架を持ち上げたところ、“公民館長の私物の”物干し竿が折れてしまうハプニングも!
痛い経験から得られた注意点として、人を運ぶときは「緊急時のみ」「横たわった状態」で担架を持ち上げるようにしてください…とのことでした。

災害への備えの大切さ

大きな災害がおきたときには同時にたくさんの被害が発生します。そのため、自治体や消防、救急からの救援だけでは全てに対応することができません。そこで大切になるのが、自分や家族を助ける「自助」、地域の人が助け合う「共助」です。
阪神淡路大震災では、9割が自助と共助で救助されたとされています。前橋市でも2014年に積雪量73cmとなった大雪では、雪で転倒し負傷した人が非常に多く、救急車も人員も足りない状況となったことがありました。
このような大きな災害に大切な自助と共助に必要となるのが、日頃からの訓練と地域の人との関わり合いです。実際に地元の自治会が行っている防災訓練に参加して、どこに避難するかや、誰と助け合うかを知ることが、自分や家族の命を守るために大切なことだといいます。

前橋市では各町にある自治会による自主防災会の結成を支援しており、前橋市内の全285の自治会中、241の自治会で自主防災会が結成されています。(令和3年1月1日現在)
自主防災会では定期的に防災訓練が行われており、東公民館がある東地区のある町では、人口2,200人中200人の住民が避難訓練に参加する自主防災会もあります。
このような高い参加率は、普段から夏祭りや高齢者サロンを開催するなど、自治会や育成会の保護者の方々が頑張っておこなっている活動によって支えられているそうです。

東公民館の職員と、ある町の老人会長の会話の中で「活動は大変なのでもう会長をやめたいと思うこともあるが、自分の町の人達が認知症になるのを防ぎたい。楽しむことが認知症予防につながるので、みんなが楽しめるイベントを開催して会に定着するまではやめられない。」といった、地域社会を良くするための強い想いを知る機会があったといいます。
このような想いを広い世代の人に知って欲しく、自治会や老人会などを交えて動画を制作し、若い世代の見るYouTube といったメディアで配信をすることも、今回の動画制作のきっかけとなったとのことでした。

あなたも地域の行事や避難訓練に参加して、地域社会とともに大きな災害に備えてみませんか?

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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