Jackery のポータブル電源は 240、400、700、1000の4つのタイプがあり、それぞれバッテリーの容量が異なります。
どのタイプが自分に合っているのかを知るために、まずはどれくらいの電力を使用できるかを確認していきましょう。
| 容量 | 定格出力 | 最大出力 |
ポータブル電源 240 | 67,200mAh 240Wh | 200W | 400W |
ポータブル電源 400 | 115,200mAh 400Wh | 200W | 400W |
ポータブル電源 700 | 192,000mAh 700Wh | 500W | 1,000W |
ポータブル電源 1000 | 278,400mAh 1,002Wh | 1,000W | 2,000W |
上に書かれた数字だけを見ると、少しわかりにくいかと思いますので、容量、定格出力、最大出力について順番に説明をしていきます。
容量
容量はWhとなっている部分を参考にしましょう。1000Whと書かれていた場合、1000Wの電気を約1時間流すことができるという目安となっています。
- 1000Whのバッテリーで500Wの電気を使う場合
容量 1000Wh ÷ 使用量500W = 使用時間 約2時間
- 1000Whのバッテリーで200Wの電気を使う場合
容量 1000Wh ÷ 使用量200W = 使用時間 約5時間
と考えるとわかりやすいかと思います。
ただし、電化製品で使えるように電気を変換する際にロスがあるため、実際に使用できる時間は、上の計算式よりも減りますのでご注意下さい。
定格出力・最大出力
定格出力はポータブル電源で使用できる電力の合計です。定格出力が1000Wの場合は、電化製品の消費電力を見て、使用する消費電力の合計値が1000Wを超えない範囲で使用をします。
次に最大出力ですが、ここに書かれたW数でポータブル電源を使用し続けることはできません。
実は、電化製品を使い始める時には、電化製品に記載された消費電力の数倍もの電力を消費する場合があります。このように一時的に大きな電力消費に対応するため、最大出力が設定されています。
使用する電化製品を選ぶ際には、最大出力でなく“定格出力”を参考にすること。ここは勘違いしやすいポイントですので注意しましょう。
一般的な電化製品の消費電力と起動電力の例を挙げておきますので、参考にしてみてください。
| 消費電力 | 起動電力 |
ノートパソコン | 50~100W | 50~100W |
液晶テレビ(32型) | 50~80W | 50~80W |
電気ケトル(湯沸かし器) | 800~1200W | 800~1200W |
電気毛布 | 50W | 50W |
扇風機 | 50W | 100W |
ミニ冷蔵庫(車載冷蔵庫) | 40~60W | 160~240W |
電気ドリル、電動ドライバー | 300~600W | 600~1200W |
※ミニ冷蔵庫(車載冷蔵庫)は、容量20~40L程度の小さいタイプの冷蔵庫です。
災害時にはどんなものが使える?
災害時は簡単に充電ができませんので、扇風機、電気毛布、ノートPC、無線LAN、ミニ冷蔵庫(車載冷蔵庫)など、消費電力の少ないものを使用するのがおすすめです。
また、ガスファンヒーターはガスが通じていても停電していると使えないという、見落としがちな欠点がありますが、このような場合にもポータブル電源が役立ちます。
例として、ポータブル電源のタイプによって、どんな電化製品がどのくらい使用できるかをご紹介します。
ポータブル電源700や1000は容量も定格出力も大きく、複数の電化製品を同時に使えることも大きなメリットですので、製品を選ぶ際の参考にしてみてください。
| スマートフォン充電 | ミニ冷蔵庫(車載冷蔵庫) | 電気毛布 |
ポータブル電源 240 | 24回 | 16時間 | 3.7時間 |
ポータブル電源 400 | 42回 | 28時間 | 6時間 |
ポータブル電源 700 | 68回 | 48時間 | 9.5時間 |
ポータブル電源 1000 | 100回 | 66時間 | 13時間 |
※ミニ冷蔵庫(車載冷蔵庫)は、容量20~40L程度の小さいタイプの冷蔵庫です。
物の出し入れなど、使用状況により使用できる時間は異なります。災害時には庫内の温度が上がらないよう、なるべく開け閉めを避けるようにしましょう。
ソーラーパネルの併用で、長期間の停電にも対応。
災害時に数日間停電が続くと、大容量のポータブル電源でも少し心もとないですね。
Jackeryでは別売りのソーラーパネルが用意されており太陽光充電が可能。太陽の光を高い変換効率で電気に変換できるためスピーディに充電が行えます。
停電時でも充電をしながら使えるのは大きな強みですので、ソーラーパネルの用意も合わせて検討してみてください。
Jackery SolarSaga 100 商品詳細
災害時以外の利用ケース
災害時以外では、キャンプなどのアウトドアや車中泊などで、車載用冷蔵庫や、サーキュレーター、電気毛布などを使用したり、プロジェクターを使って映像を楽しむ人もいるようです。
また、DIYをする時に、電動ドライバーや電動ドリルを使用したり、家の外の掃除で高圧洗浄機を使うときにも便利です。最近はリモートワークをする時に、コンセントが近くに無い場所で仕事をする人もいるそうです。