避難所に向かうときに持ち出すもののリストとなります。一部、防災ポーチと同じものが入っていますが、最低2日間は過ごせるように量をプラスして用意しておきましょう。
飲料・食料
- 水(1人あたり2~4リットル)
- 食料品(アルファ米、缶詰、レトルト食品など、調理せず食べられるもの。2日分)
- 飴、おかし
- 箸、フォーク、スプーン(使い捨てのもの)
- プラスチックのコップ
- ライター
水は避難所に用意されていると考えずに、自分で準備することが必要となります。
水は持ち物の中でも重く避難の妨げになってしまいます。そのため、給水車がきたり、家に備蓄品をとりに戻ったりできるまでの間、命を守れる最低限の量にする必要があります。
1人あたり2リットルを基準として、余裕があれば4リットルとするなど、自分で持ち運べる重さを考えながらを用意します。
歯磨きや洗顔、体をふくなどの衛生のため、水の量を減らした分は除菌ティッシュなどで補うようにしましょう。
避難所では火をつかえない場所が多くありますので、火を使った調理をせずに食べられるものを持って行きましょう。なお、カップラーメンは水でも30分(うどんなど麺の太いものは60分)ほど戻すと食べることが出来ます。ただし、豚骨ラーメンなど油の多いものは避けた方がよいようです。
また、被災直後は箸やスプーン、フォークなども用意がありませんので、使い捨てのものを持っていきましょう。
おかしはストレス軽減となるほか、飴はのどを乾燥から守るため、かぜなどの感染症を防ぐことができます。
衛生品
- 手ぬぐい、大きなハンカチ
- タオル
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- 除菌ウェットティッシュ
- 除菌ジェル・スプレー
- 救急セット
- 簡易トイレ
手ぬぐい、大きなハンカチは、かさばらず、乾きやすく、マスクのかわりにも使用できるほか、ギュッときつく縛れるためいろいろな用途に使えます。
また、断水していて気軽に手を洗えないこともありますので、除菌ウエットティッシュや除菌ジェル・スプレーなどがあると手の消毒ができ、感染症の予防となります。
衣類・防寒具
- 雨具(レインウエア・雨ガッパなど)
- 衣類(下着ふくむ)
- 使い捨てカイロ
- レジャーシートやブルーシート
- エア枕やクッション
- 軍手
避難をする時にはレインウエアや雨ガッパなど両手がふさがれず、動きやすい雨具を用意しましょう。レインウエアや雨ガッパは室内にいる時に着ると、風邪を通さず保温性が高いため防寒具としても使えます。
また、避難所まで道が崩れていることもあります。ガレキをどかしたり、両手をついて避難することもありますので軍手も用意しておきましょう。
避難所についてすぐは寝具などが無いことも多く、床に直接寝ることとなります。レジャーシートやブルーシートをひくと断熱効果があり、ほこりを防ぐこともできます。
また、空気でふくらませる非常用のエアーマットがあると断熱効果が高く、よりよいでしょう。
日用品・その他
- ビニール袋
- 45Lゴミ袋
- 乾電池
- 現金・小銭
- 携帯ラジオ
- 通帳の口座番号、加入している生命・医療・火災・地震保険などの証書のコピー
- ウエストポーチ
ビニール袋やゴミ袋はいろいろな場面で役に立ち、かさばるものでもないため多めに持っていきましょう。
災害時は店舗や自販機でおつりが足りなくなるため、現金は千円札や小銭を多めに用意しましょう。なお、災害時に電話が混雑したときには、一般の電話よりも公衆電話が優先されつながりやすくなります。
また、大きな災害時は、口座番号と身分証明書で銀行から10万円まで、ゆうちょ銀行の場合には20万円までお金を引き出す特別措置があります。なお、顔写真付きの身分証のほうが、確認が早くスムーズに引き出すことができます。
そのほか、加入している保険の会社名、保険商品名、証券番号がわかるよう、銀行口座と一緒に保険証書のコピーを備えておくと、保険証書が水で流されたり、紛失してしまった場合にも対応をしてもらえます。
避難所には不特定多数の人がいるため盗難が発生することがあります。貴重品を肌身離さず持ち歩けるよう、ウエストポーチのような体に密着する携帯バックがあるとよいでしょう。
まとめておいて一緒に持ち出すもの
- 印鑑(認印で可)
- 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート)
- 健康保険証
- 年金手帳
- キャッシュカード
印鑑や身分を証明するものは1か所にまとめておき、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。
災害時には空き巣が多くなるとともに、避難所での盗難もおきるため、貴重品を家に残すか避難所に持っていくかどうかは難しいところです。
銀行の貸金庫なども利用して家に残す貴重品は最小限にしておき、避難所ではウエストポーチなどにいれて、24時間肌身離さず持っていることも一つの方法です。
こちらの記事で災害時の盗難について紹介していますので、参考にしてみてください。
貴重品をどう守る!?災害で増える盗難、避難時の防犯を考えよう
人によって用意が必要なもの
- 生理用品
- 予備の眼鏡、コンタクトレンズ
- 常備薬
- 粉ミルク/離乳食
- 哺乳瓶
- おむつ/お尻ふき
- 母子健康手帳
- 入れ歯
- 補聴器
など
持病がある場合や小さい子供がいるなど、人によって必要なものは異なります。
自分の必要なものが他にないか、いつもの生活で必要となるものを確認してみてください。