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災害時にも知っておきたい、病気や障害を伝えるマーク。ヘルプマークやマタニティマークなど、7つの例を紹介

皆さんは、プラスとハートが描かれた赤いタグをバッグなどに装着している人を見たことはないでしょうか。これはヘルプマークといって、外見ではわからない障害や病気、妊娠の初期症状などを持っていることを周囲に伝えるために作られたマークです。

ヘルプマークをつけている人は配慮や援助が必要な場合がありますが、さまざまな不便に見舞われる災害時の避難所などでは、自分から助けを求めるのは難しいもの。体の不自由な人の場合、誰かの手を借りなくては安全に避難できないこともあるでしょう。周囲がマークの存在に気づき、必要に応じて協力することが大切です。

このように自分の障害や病気を示すマークは、ヘルプマーク以外にも存在します。この記事では、お互いに助け合う社会の一員として知っておきたい各種マークを紹介します。

ヘルプマーク・ヘルプカード

(引用:東京都福祉保健局)

ヘルプマークは、外見ではわからない障害や病気などを抱えている人が、配慮を必要としていることを周囲に知らせるために作られたマークです。たとえば、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、精神障害や知的障害の方、妊娠初期の方などが所持しています。ストラップ式なので、バッグなどに吊るされていることが多いです。

また、ヘルプマークには病名や障害、必要とする援助内容、緊急連絡先、通院している病院名などをシールに記入し、裏面に貼りつけることが可能です。ヘルプマークとは別に、援助に必要な内容を記載したヘルプカードを所持している場合もあります。どんな援助を求めているのかわからない場合は、周囲から率先してヘルプマーク・ヘルプカードを確認しましょう。

マタニティマーク

(引用:厚生労働省)

マタニティマークは、妊婦の方が身につけるマークです。特に妊娠初期の方はお腹が目立たないため、外見では見分けにくく配慮を受けられないケースもあります。赤ちゃんの成長やお母さんの健康を守るためにも、日頃から電車やバスでは席を譲り、タバコの煙にも気をつけましょう。

妊娠の中後期では、お腹で足元が見えなくなったり、体も思うように動かなくなったりするため、転倒などもしやすくなります。災害の避難時や余震のリスクが高いときには、必ず誰かが一緒に行動するように注意してください。バッグなどに装着するキーホルダータイプが代表的。

耳マーク

(引用:一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会)

耳マークは、聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークです。耳の不自由な人は障害そのものが伝わりにくく、周囲に誤解されたり危険に気づかなかったりと、人知れずトラブルに見舞われがち。災害時には致命的になることもあるので、周囲のサポートが大切です。

なお、耳マークは首から下げるカード、襟元につけるバッジ、バッグやスマホに装着するストラップ、ほかにも腕章や自転車に貼るステッカーなどタイプはさまざま。

ハート・プラスマーク

(引用:特定非営利活動法人ハート・プラスの会)

ハート・プラスマークは、内部障害や内臓疾患の方が身につけるマークです。たとえば、心臓や腎臓、肝臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、免疫機能に問題を抱えている方など。こうした方々は突然の発作など、常に命の危険と隣り合わせであることも少なくありません。

災害時のみならず、日常生活でも電車の優先席を譲ったり、スマホや携帯電話を近くで使用するのを控えたりといった配慮を心がけましょう。首から下げるカード、缶バッジ、キーホルダー、車に貼るステッカーなど、多種多様なタイプが存在します。

子ども用車いすマーク

(引用:子ども用車いす啓発プロジェクト)

災害時に限らず知っておきたいのが、子ども用車いすの存在です。子ども車いすとは、病気や障害を持つお子さんが乗る車いす。見た目がベビーカーと非常に似ており、「ここは狭いのでベビーカーを畳んでください」「ベビーカーを持ち込まないでください」と注意されるなど、なかなか理解を得られずに困っている親御さんも多いです。

そんな子ども用車いすとベビーカーを見分けるために作られたのが、子ども用車いすマークです。必要に応じてサポートできるように、しっかりと頭に入れておきましょう。

聴覚過敏保護用シンボルマーク

(引用:石井マーク)

耳が聞こえない・聞こえづらい方とは別に、周囲の音に対して極度の苦痛を感じる聴覚過敏の方もいます。たとえば、目の前の人が話す声と人混みのざわめきが同じ音量で聞こえたり、子どもの泣き声やキーボードの打鍵音など、特定の音が脳に突き刺さるように感じたり……。こうした聴覚過敏の方は、苦手な音域を遮断するためにイヤーマフやデジタル耳栓をつけることもあります。

ですが、イヤーマフの見た目はヘッドホンと似ているため、周囲に音楽を聴いていると誤解されるケースも。聴覚過敏保護用シンボルマークは、こうした問題を受けて民間企業が考案し、SNSを中心に広まったマークです。イヤーマフに貼るステッカーのほか、缶バッジやキーホルダーにして身につけている人もいるので、見かけたらしっかりとご配慮を。

白杖(はくじょう)

マークとは少し異なりますが、目の見えない方や視覚機能の弱い方が、白杖という白い杖を使っていることもあります。これは杖によって周囲の様子を探り、人や障害物に衝突するのを防いだり、目が不自由であることを周囲に伝えたりするために不可欠なものです。

また、白杖を頭上50cm程度に掲げているときは、周囲の手助けを求めるシグナルであることも。白杖を持っている方が困っている様子なら、声をかけてサポートしましょう。

誘導するときに気をつけたいのは、手を引っ張ったり背中を押したりするのではなく、ひじを相手に持ってもらって半歩前を歩くこと。誘導する側の身長が低ければ肩を持ってもらい、歩幅やスピードも相手に合わせます。段差がある場合は手前でそのことを伝え、ゆっくりと一段ずつ進みながら、残りの段数なども教えると状況をイメージしやすいです。

病気や障害を抱えていることを伝えるさまざまなマーク。特に多くの人と共同生活を送ることになる災害時の避難所では、周囲の困りごとに気づいて助け合うことが大切です。今回紹介した以外にも多種多様なマークがあるため、ぜひ調べてみてください。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
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