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すぐに片付けてはダメ?災害後の片付けマニュアル

大きな地震が起こるとパニックになり、目の前の荒れた部屋をすぐに元に戻さなくてはと感じてしまう方もいらっしゃいます。しかし、地震でダメージを受けた家屋が余震によって倒壊する危険もあり、自宅にとどまってすぐに片付けをはじめるのはとても危険です。また、被災状況を記録せずに修繕をはじめると、もらえるはずの支援金や保険金が減額されてしまう可能性も。被災後の片付けについて確認してみましょう。

焦って片づけを始めない。気持ちを落ち着かせて、二次災害から身を守る

大地震発生後に目の前の家具が倒れたり、食器が割れると、パニックになって、つい家具を起こそうとしたり、とにかく早く元に戻さなければと割れたガラスを集めて片付けをはじめたくなる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大きな地震のあとには、余震があったり、火災や津波など二次被害の危険もあります。また、家屋が全壊しなかったとしても、傾いたり外壁にひびが入っていれば余震による家屋倒壊の危険もでてきます。
まずは安全な場所に避難することを考えましょう。

片づけ前に確認したいこと

津波などの危険がなくなったあとに、一時帰宅が許可されたり、自宅へ戻る場合、片付けをはじめる前に確認しておきたいことがあります。

[応急危険度判定ステッカーを確認]

大きな地震が発生した場合、自治体職員や自治体から派遣された建築士などが、建築物の被害状況を一戸ずつ確認し、その建物が当面使用できるかどうかを判断します。
被災した建物は3つのレベルに分けられ、入り口や壁に、緑、黄、赤いずれかのステッカーが貼られます。

緑のステッカーは調査済みを意味します。この表示の建物は使用することが可能です。家屋の中の片付けや、その建物で生活をしても問題ありません。

黄のステッカーは要注意。この表示がある建物の立ち入りには注意が必要です。中に入る時は子供やご高齢者を連れて入るのはやめましょう。片付けは最小限にとどめ、貴重品や備蓄品を持ち出して、早めに専門家にチェックを依頼しましょう。

赤のステッカーは危険。建物の中に入ってはいけません。どうしても持ち出す必要があるものがある場合は、まず自治体などに相談しましょう。

[被害状況の確認・撮影]

被災後に、行政の支援を受けたり、義援金を受け取ったり、保険金を請求するときには、罹災証明書(りさいしょうめいしょ)が必要になります。 この罹災証明書は、被災者の申請によって住んでいた家屋の被害状況を調査して、全壊や大規模半壊などの認定をするものです。そのため調査前に補修や片付けをはじめると、被害が正しく認定されない可能性があります。

片付けや補修前には、被害状況や建物の損傷具合を証拠として細かく撮影していきましょう。同じ箇所でも色々な方向・角度から撮ったり、壁にひびが入っている場合はメジャーをあてておくのがおすすめです。

罹災証明書についてはこちらの記事もチェックしてみてください。



[電気・ガス・水道の安全確認]

停電や断水、ガスの供給がストップしている場合は、復旧した際に漏電、ガス漏れ、漏水などによる二次災害の恐れがあります。ブレーカーは落とし、ガスや水道の元栓はしめます。部屋のドアや窓は開け喚起もしましょう。

感電や漏電火災の原因になる電化製品・電熱製品には、特に注意が必要です。ブレーカーを落とした状態で家電のコンセントを一度すべて抜き、断線や故障がないかを確認してから使用するようにしましょう。

[持ち出せなかった貴重品の確認]

地震直後、避難時に持ち出した現金や財布、貴重品のほかに、自宅に残っている貴重品を回収しましょう。
通帳や印鑑、保険証、保険の書類、権利書など今後の生活に必要なものは、避難所生活などで家を空けるときには必ず持って出ます。時計やアクセサリーなど高価なものも、災害時には空き巣などの盗難被害にあいやすいため、自宅に置いたままにしない方が安心です。

避難所も必ずしも安全とは言えませんので、貴重品は肌身離さず持つか、離れた場所で暮らす親戚や知人に一時的に預かってもらいましょう。

[ガラスの応急処置・業者の手配]

ガラスが割れていると、雨風が吹き込んだり、盗難被害にあうリスクが高まります。ガラスの交換は素人には難しいので、できるだけ早く業者に連絡しましょう。出張専門のガラス屋などでは割れたガラスの破片を処理してくれたり、掃除をしてくれる業者もありますので、片付けをはじめる前に連絡をするのがおすすめです。

業者がすぐに来られない場合は、ガラス窓を段ボールや板で、内側と外側から覆い、ガムテープで補強するなどして一時的にしのぎましょう。 ガラスの破片は、大きいものであれば軍手を2枚重ねたり、丈夫な手袋をして拾います。細かく散らばったものはほうきで集め、重ねた新聞紙に包んでゴミ袋にまとめましょう。

使えなくなった家具の処理

[倒れた家具を起こす]

タンスや食器棚など、物が入ったまま家具を無理に起こそうとすると、変な力がかかって家具が壊れたり、中のものが滑り出してきて危険です。中に入っているものは全て取り出してから、家具を起こし、ゆがみや故障がないかを確認します。

大きな家具や家電は防災グッズが入手できれば、転倒防止対策をしてから本格的に中に物を入れていきましょう。

[使えなくなった家具・家電を運び出す]

壊れたり、汚れて使えなくなったりしたものは、ゴミとして家の中から運び出しましょう。災害時は普段のゴミ出しとは違うルールが適用されることがほとんどです。自治体の指示に従って出しましょう。

壊れた大きなゴミは自治体の収集以外にも、被災者が自分で集積所に持ち込むこともできます。自治体によっては、非常用に軽トラやワゴン車をゴミ運搬のために貸し出してくれるところもあります。自治体の公式HPやラジオなどで情報を収集しましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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