災害時のトイレ事情。臭いを通さない「BOS 非常用臭わないトイレセット」で携帯トイレを備えよう。
大きな災害時には、やむなく避難所で生活をすることもあるかと思いますが、避難所で生活できる人数やプライバシーの問題もあるため、自宅が安全であれば避難所に行かずに在宅避難をすることをおすすめします。
ここで見逃しがちなのがトイレの問題。災害が起きてから「食料やガスコンロは備蓄したけれど、水が止まってトイレが使えない!」ということに気づくことがないよう、携帯トイレ(簡易トイレ・非常用トイレ)を備えておきましょう。
今回は災害時に携帯トイレを使用するケースや、どれくらいの数が必要となるかについて紹介をしていこうと思いますが、携帯トイレを使う場合には臭いがどうしても気になります。
そこでおすすめしたいのが、 “驚くほど臭いを閉じ込める防臭袋”BOSをセットした「BOS 非常用臭わないトイレセット」。BOSを製造・販売しているクリロン化成に詳しくお聞きした内容をもとに、非常時の携帯トイレの必要性や、BOSの使い方についてお伝えします。
携帯トイレが必要となるケースはどんなとき?
携帯トイレが必要となる場面で、一番初めに思いつくのは断水時。断水をしたときにはお風呂の残り湯でトイレを流すという話もありますが、実はこの方法には問題があります。
配管などの水道設備が壊れていたり、大量の雨水が下水道に流しきれない場合、汚水が逆流してしまう事があります。2019年の台風19号では、都心の高層マンションで下水が逆流し、大きな問題となったことは記憶に新しいところです。
このような被害を防ぐため、大きな地震や、台風などで大雨があった際は、断水が起きていない場合でもトイレの水は流さず、しばらく様子を見てから使い始める必要があります。
避難所でも、携帯トイレの備えが必要となります。断水などでトイレが使えない場合、避難所に仮設トイレが設置されるまでに早くて3日、長い場合には2週間もの期間がかかることがあります。設置されても避難者数が多い場合には、トイレに長い列ができることが想定されます。
また、仮設トイレは屋外の離れたところに設置されるため、足腰の弱い高齢者がトイレまで歩いて行くのは大変ですし、残念なことに痴漢や覗きなど性被害の面でも大きな不安があります。
このような状況で、トイレに行くことを我慢するために飲食の回数を減らした人が、体調を崩してしまうケースもあるようです。
仮設トイレの問題点を解消するために、避難先の建物にあるトイレに袋を被せ、緊急用トイレとして使用する方法で、断水時でも使用できるトイレの数を増やし、避難者が安心して利用ができるようになります。
避難所を運営する自治体でも見逃されがちなトイレの臭いや衛生面、犯罪の問題ですが、過去の経験をもとに徐々に携帯トイレの備蓄が進んでいます。
備蓄の目安はどれくらい?
家庭での備蓄の目安は、最低3日分。できれば1週間分を用意しましょう。
1日のトイレの平均回数は5回とされていますので、3人家族で1週間の備えをするのであれば、3人✕5回✕7日分=105回分の備蓄が必要となります。
こうして見るとたくさんの量が必要ですね。そのため、なるべくコンパクトにおさまる携帯トイレを選ぶことも、備蓄のポイントです。「BOS 非常用臭わないトイレセット」 50回分のパッケージの場合、198✕117✕212mm(Bセット)と本棚にも収まるコンパクトなサイズのため置き場所に困りません。
防臭袋BOSってどんなもの?
「BOS 非常用臭わないトイレセット」にもセットされている、「防臭袋BOS」はおむつやペットのトイレ、生ゴミなどの臭いが気になるものを入れて、口をねじって結ぶだけで臭いを閉じ込める、防臭のために開発された袋です。
通常のポリ袋の場合、素材自体に目に見えない、臭いの成分を通してしまう大きさの穴があり、そのため、袋の口をきつくしばっても、袋全体を通して臭いが漏れてしまうのです。
BOSは臭いの成分が通りにくい構造なので、時間をおいてもほとんど臭いを感じることがないのです。
もちろん、菌も通しませんので、外出時に替えたおむつをバッグに入れても大丈夫。衛生的に安心して使用できます。
実際に第三者機関が行った実験によると、人間が敏感に感じる、大便の臭いの主成分スカトールをBOSにいれて密封したところ、24時間たってもセンサーの測定限界値(0.04ppm)以下となり成分が検出されませんでした。
人の嗅覚を使った調査では、他社の消臭剤入りの袋の場合、30分後には3割の人が臭いを感じ始め、数時間後には半数を超える人が臭いと回答しています。しかし、BOSの場合には、3日たっても100%の人が臭くないと回答。7日目でも80%の人が臭くないとの結果となりました。
展示会でも、今まで約7万人の人が体験をしていますが、99.9%の人が臭いを感じられないと答えており、BOSの確かな性能が実証されています。
防臭袋BOSは、どのように開発された?
元々、BOSに使われている素材は医療用に開発が行われました。
手術によってお腹にストーマという排泄するための人工肛門を作ることがあるのですが、このストーマに繋げられた袋に便が自然と排泄されます。このとき袋の中に溜まった便が臭わないような素材の開発をクリロン化成で行っていました。このストーマ用に使用されていた素材を、防臭袋として加工し、販売を始めたのがBOSの始まりです。
クリロン化成は元々、食品、医療品、工業製品のための包装用フィルムを、企業に向けて販売を行っていた会社です。そのため、一般の方々にむけて販売をするは初めてのことでした。
また、いままで他になかった“臭いを通さない袋”という商品ため、どのように使えばいいかイメージできない方々も多く、“防臭袋”というコンセプトを知ってもらうところからの手探りで販売をスタートしました。
展示会に出展し BOS を体験してもらうことから始め、その高い性能が徐々に口コミで浸透していった結果、今ではドラッグストアなどでも広く販売される商品となりました。使用済みのおむつを入れる袋として、小さなお子様がいる家庭で使われることも多く、たくさんの人に知られる商品となりつつあります。
BOS 非常用トイレセットの開発
防臭袋 BOS を開発している当初より、携帯トイレとしての需要があることは感じていたそうです。
そういった中で、東日本大震災を経験した方から、「避難所では汚物の臭いを我慢していたけれど、BOSがあれば、本当によかったのに」といった携帯トイレの必要性や、「もっと、防臭袋BOSを広めてほしい」といった実際の声を耳にして、非常用トイレセットの開発をすることとなりました。
BOS 非常用臭わないトイレセットの使い方
BOS 非常用臭わないトイレセットは家庭や避難した先にあるトイレにかぶせて使う携帯トイレで、次の手順で簡単に使用できます。
- 便器内の水が汚物袋に触れないよう、便器内に「便器カバー」をかけ便座を下ろす。(1回目の使用時のみ)
- 便座の上に「汚物袋」をかぶせ、凝固剤を入れてから用を足す。
- 排泄後、「汚物袋」を取り出し、口を結ぶ。
- 「防臭袋 BOS」の中に汚物袋を入れ、袋の口をねじりしっかり結ぶ。
携帯トイレの中には、段ボールのような箱に汚物袋をかけて使用したり、簡易的な便座を組み立てて使用するものもありますが、このような商品はいつものトイレの姿勢と異なり、お腹に力が入らないため用を足しにくいこともあるようです。
BOS 非常用臭わないトイレセットはいつも使っているトイレを使用するため、このようなストレスが無く使用できます。また、便器内の水に触れないよう便器カバーをかけた上に、用を足すための汚物袋をセットするため、濡れた袋から垂れる水がトイレを汚すことがありません。
防臭袋 BOSはどんなときに使える?
非常用トイレの他に、通常の「防臭袋 BOS」の使い方もご紹介します。
使い方はとても簡単で、臭いのするものをBOSに入れて口をクルクルとねじり、結ぶだけ。赤ちゃんや介護用のおむつ、ペットのトイレ、生ゴミ、サニタリー用品などの臭いの気になるものに使用できます。
災害時には、停電により冷蔵庫が使えなくなるため食品が腐って生ゴミとなり、さらにゴミ収集も来れないこともありますが、このような場面でもBOSは活躍します。
そのほかの便利な使い方としては、魚介類など冷蔵庫の中の臭い。ジムや部活、外泊で汗をかいた服。アウトドアで食品を運んだり、出たゴミを持ち帰る場合。マニキュアの除光液を使った後の処理など、様々な場面で使用できます。
なお、パッケージには、おむつが臭わない袋、うんちが臭わない袋、生ゴミが臭わない袋と書かれていますが、全て性能は同じ商品となっています。パッケージ表記とは別の用途に使用しても問題ありませんので、用途によって大きさを選んで使い分けてください。
おむつと BOS を一緒に持ち運べる、おむつポーチ Bosno
BOS をセットし簡単に取り出せる、おむつポーチ Bosno という BOS の仲間を、ちょっとご紹介します。
Bosno は、すっきりスリムなクラッチタイプと、大容量のボックスタイプの2種類。BOS をセットして、サッと取り出しやすいポケットが付いており、汚れてもすぐに拭き取れば、汚れが付着しにくい生地が使われています。
色はローズピンク、アネモネブルー、ダンテホワイトの3種類。それぞれ違うイラストの花柄で、華やかでおしゃれな見た目なので、おむつポーチ以外にも使えます。
ギフトとしてもよく利用されるとのことで、出産祝いや、内祝いとしてもぴったりなグッズです。
今回は携帯トイレの必要性と、臭わない防臭袋を使った「BOS 非常用臭わないトイレセット」について、お伝えしました。
人が生活をする上で必ず使用するトイレですが、災害の備えとしては意外な盲点になっているかもしれません。もしも、災害にあったときに、自宅で安心して過ごせるよう、携帯トイレ(簡易トイレ・非常用トイレ)の備蓄をしておきましょう。
驚異の防臭袋BOS(ボス)公式サイト
Bosno おむつポーチ
ご購入はこちらから
この記事を書いた人
moshimo ストック 編集部
防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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