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災害時に取るべき行動、実は勘違いだらけかも?防災の「新常識」6選

皆さんは、災害への対策は万全ですか? 「防災グッズや非常食は揃えた」「災害時に取るべき行動も頭に入っている」と自信を持っている人もいると思いますが、ちょっと待った。最近は、防災の常識も変わりつつあります。これまで正しいとされていた防災の知識が、実は間違っているかもしれません。この記事では、防災の新常識を6つ紹介します。

「火の始末」よりも優先するべき、災害時の行動

地震などの災害が起こったとき、まずは「火の始末」をしようとする人も多いのではないでしょうか。ですが、最優先しなくてはならないのは「身の安全を確保すること」です。

ガスメーターは震度5程度の揺れを感知するとガスが止まり、最近のストーブも火が自動的に消えるものが増えています。もちろん、すぐに火を消せる状況ならそうするべきですが、むやみに動いて怪我をしたり、避難できなくなったりしては元も子もありません。揺れが収まるのを待ち、火傷などにも気をつけながら火の始末にあたりましょう。

とはいえ、想定外のアクシデントが多発する災害時に「こうするのが正解」と考えるのは危険です。揺れが弱い中で火が燃え広がっている場合には消火をするなど、固定観念に囚われず、柔軟に行動することも大切になります。

津波のときの点呼はNG。「津波てんでんこ」を守ろう

皆さんは「津波てんでんこ」という防災の標語をご存知でしょうか。これは「津波が来たら肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに逃げろ」という意味で、津波の危険性の高い一部の地域で伝わっています。

津波の前では、わずかなタイムラグが命取りになります。家族全員で集合してから避難したり、グループの点呼を取ったりしていては逃げ遅れてしまうかもしれません。各自ばらばらに高台へと避難することが重要です。実際に、東日本大震災のときには岩手県釜石市の小中学校が「津波てんでんこ」を実践し、多くの児童や教職員の方たちが難を逃れました。

もちろん、「他人を犠牲にしてでも逃げろ」という意味ではありません。あらかじめ災害時の約束事を決めておくことで、咄嗟の判断に迷いづらくなり、家族を探して命を落としてしまうなどの共倒れを防ぐことにつながります。

白熱電球の懐中電灯は、LEDタイプに買い替えを

欠かせない防災グッズのひとつである懐中電灯。ひと昔前までは白熱電球タイプのものが主流でしたが、これからはLEDタイプのものを用意しましょう。長時間使用できて明るさも強く、それでいて軽量なため、避難時に体力を消耗しづらいです。

懐中電灯の形状はさまざまで、頭に装着するヘッドライトや、首からぶら下げるネックライトもあります。避難時には安全を確保するために両手を空けておくことが重要なので、これらは重宝するでしょう。その他、スマホの充電やラジオ、サイレンなど、さまざまな防災機能がワンセットになった懐中電灯もあり、おすすめです。

食料を無理なく備蓄するテクニック「ローリングストック」

災害時の生命線になる食料ですが、皆さんはきちんと備蓄していますか? なかには十分な量を用意できていない人や、保存食をよく見たら賞味期限切れだった……なんて人もいるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、「ローリングストック」という備蓄のテクニックです。

これは普段から食材、加工食品などを多めに買っておき、食べたらその都度、新しいものを補充する方法。ポイントになるのは、これらの食品を日常の食事で消費することです。これにより、消費した分の食品を早いサイクルで購入することになるので、一定量の食料を常にストックできます。

目安としては3日、できれば1週間分の食料を維持するように心がけましょう。古いものから順番に食べていけば、賞味期限切れの心配もありません。

ローリングストックについてはこちらのページにて詳しく紹介しています。

災害時にはトイレではなく玄関に逃げよう

地震の際、トイレに逃げ込むのが一番安全だと思っている人もいるでしょう。ですが、最近の建物においては、その認識は必ずしも正しいとは限りません。

以前までのトイレは太い柱に囲まれていましたが、最近はそうではないことも多く、ほかの部屋よりも際立って頑丈とは言えないからです。むしろトイレは密室なので、ドアが変形して開かなくなれば、閉じ込められてしまうリスクがあります。

基本的には、出口を確保できて転倒物も少ない玄関へと避難しましょう。ただし、トイレには家具がほとんどないというメリットもあるため、玄関が遠かったり、ほかの部屋がより危険だったりするなら、ドアを開けた状態で逃げ込むのも手です。

断水時のトイレ問題。貯めておいた水で流さず、携帯トイレを使おう

災害によって自宅が断水してしまった場合、悩まされるのがトイレです。お風呂に貯めておいた水やペットボトルの水を使い、トイレを流そうとする人もいると思います。

ですが、災害時には配管や排水管に傷がついている可能性があります。マンションなどの場合、その状態で排水すると、下層階で逆流したりと大きな被害を出しかねません。設備に問題ないか確認を取れるまでは、排水せずに処理できる携帯トイレを使いましょう。

携帯トイレを備蓄する場合、1週間分は用意したいところですが、1日あたりの排泄回数を5回として考えると、1人につき35個の携帯トイレが必要になります。予算の都合で手を出しづらい人は、ゴミ袋を便座にセットしてその上にペットシートと新聞紙を置き、携帯トイレの代わりにするのも選択肢のひとつです。

一見正しそうに見えて、実は危険をはらんでいたこれまでの常識。いざというときに適切な行動を取れるよう、防災の新常識をしっかりと頭に入れておきましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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