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地域活性プロジェクト 学生応援村の Facebook を活用した被災地支援
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地域活性プロジェクト 学生応援村の Facebook を活用した被災地支援
公開日: 2020/10/12
地方自治体を中心に、地域創生・コミュニティの再生を目指す応援村。その理念に共感した大学生ボランティアが主体となって活動をおこなう、学生応援村が2020年7月24日に設立されました。
現在、学生応援村は新型コロナウイルスの流行によって変化する社会の中で、日本の各地域のためにできる新しい取り組みをおこなっています。今回、Facebook Japan と連携しておこなう、 SNS を使用した災害支援活動についてお聞きしましたのでご紹介します。
もくじ
学生応援村の活動のきっかけ
ビデオ通話を使った傾聴ボランティア
災害がおきたときの、オンライン後方支援
今後の活動について
学生応援村の活動のきっかけ
学生応援村は地域創生・コミュニティの再生を目指す、大学生によるボランティア団体です。運営の中心となるメンバーは7人、学生応援村と連携するネットワークには約300人の学生がさまざまな大学から参加しています。
新型コロナウイルスの流行によって社会が変化を迫られる中で、今まで普通にできていたことができなくなり、社会にたくさんの課題が生まれていることを感じたといいます。このような新しく生まれた課題を解決することが、自分たち大学生の力を活かすためのニーズであると考えたことが、学生応援村の設立のきっかけとなったそうです。
また、母体となる応援村と Facebook Japan が連携しており、有事の際の対応が連携内容の一つであったため、新型コロナウイルスの感染拡大や自然災害などの有事の際に人々のつながりを助け、信頼できる情報を提供するための支援・取り組みについて模索をしていました。そのため、学生応援村との取り組みで新型コロナウイルス流行の下で、SNS を活用した接触を避けた形での活動を行うこととなりました。
元々 Facebook には、被災地のニーズの収集と情報提供を行うための「災害支援ハブ」などのツールがそろっていました。そこで、学生応援村が被災地の情報収集・整理といった役割を担うことで、より的確な支援を届けられる可能性を感じ、オンラインでの災害支援活動を行うこととなりました。
ビデオ通話を使った傾聴ボランティア
学生応援村は、Facebook の Messenger ルームというビデオ通話機能を使用して、2019年に佐賀豪雨で被災された佐賀県武雄市と傾聴ボランティアを行いました。
傾聴ボランティアとは、困っている人の話を聴くことで、話をしている人を癒したり、自身が何を求めているのかに気づいてもらうためのボランティアです。
話を聴く側からは、誘導したり、話題を提供することはせず、ひたすらに相手の話に耳を傾け、否定せず聴くことに徹します。困っている人は、話をするうちに、だんだんと考えが整理され、“自分の考え方”で、自分の持っている問題に対しての考えをまとめることができます。また、話を否定されずに聴いてもらうことで、心を癒し、生活意欲を向上させることにもつながります。
今回、ビデオ通話を使用して佐賀県武雄市と傾聴ボランティアを行ったところ、新型コロナウイルスの流行下でも現地に向かわずにボランティアができること以外にも、いろいろなメリットがあったそうです。
そのメリットの一つとして、被災地では同じように被害を受けている人が多く、「このようなことに困っている」という話をすると、周りに「それくらいは我慢して欲しい」と、思われるのではないか?と考えてしまうことがあるそうです。
しかし、東京のように離れたところから傾聴を行うことで、話をした被災者から「かえって気兼ねなく話すことができた。」といった感想を得ることができました。
最近は、高齢の人もスマートフォンなどを使いこなし、ビデオ通話などに抵抗感のない人も増えていくことも予測されるため、今後も積極的に遠隔地からの傾聴ボランティアを続けてゆく予定となっています。
災害がおきたときの、オンライン後方支援
災害が発生した場合には、学生応援村がFacebookの機能を使用して、オンラインで被災地のニーズを収集し、必要な物資を届けられるような仕組み作りも行っています。
学生応援村では大学のボランティアサークルの約300人の学生とネットワークを構築しています。災害がおきた時には Facebook の機能を使用して、現地にいる学生ボランティアからニーズの収集を行います。
また、学生応援村の母体となる応援村は、全国の自治体のトップや担当者が所属している組織となるため、被災地から収集したニーズを他の自治体に届け、支援につなげることが可能となります。
災害時には、細かい地域ごとに必要となる支援が異なったり、孤立している人の声などの細かなニーズはなかなか拾いあげられないといった課題があります。
そのようなニーズを、学生ボランティアが現地で直接拾いあげ、学生応援村が整理をしたうえで、現地や他の自治体と共有を行い、より細かな支援ができるよう最適化できるよう後方支援を行います。
また、新型コロナウイルスの流行が収束した際には、東京以外の地域におもむいて複数のボランティアサークルとの連携を作り、災害がおきたときには県をまたいだボランティアサークルの協力が得られるような、ネットワークづくりを考えています。
今後の活動について
今後は傾聴ボランティアを継続して行うとともに、神戸大学と西九州大学の学生が佐賀県武雄市にある「おもやいボランティアセンター」と、オンラインでレクリエーションを行う計画があります。
また、未来の構想として、自治体や災害ボランティアは、どうしても被災地のニーズに直接応えることに注力することとなりますが、学生応援村が後方支援を行うことで、いままで行われなかった取り組みを模索していこうとしています。
一例として、傾聴ボランティアを通じて得たニーズや問題点、現地の学生ボランティアからの状況を写真や動画などで収集し、継続的にFacebook上にアーカイブをしていくことで、災害を長い時間軸でとらえることもできる可能性があります。
そのほかにも、現地でボランティア活動をしている学生の心のケアや、ボランティアに関わる人に対しての後方支援など、多くの活動ができればと考えています。
学生応援村は学生の熱意を活かす場として生まれました。
もし、ボランティアなどの活動はしたいけれど、フィールドが無くて活かせていない人がいれば、学生応援村で活かして欲しいとのことですので、 Facebook、Twitter、公式サイトから気軽に連絡をしてみてください。
また、学生応援村では、活動のための資金を募っています。活動に参加は出来ないけれども、理念に共感し協力をしたいという方がいれば、ぜひ寄付をお願いいたします。
学生応援村 公式サイト
学生応援村 Facebook ページ
学生応援村 Twitter アカウント
この記事を書いた人
moshimo ストック 編集部
防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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