熱中症になりやすい環境や、初期症状を知って、重い症状になる前に早めの対策をしましょう。
熱中症になりやすい環境
- 炎天下に長時間いる
- 気温が高い中で激しい運動をする
- 梅雨明けなど、急に気温が上がった場合
- 室内でじっといるけれども、気温と湿度が高い
- 気温は低くても湿度が高い
炎天下や激しい運動が原因となることは想像しやすいかもしれませんが、暑さに慣れず発汗機能などが整っていない梅雨明けや、気温は低くても湿度が高い環境では、気づかないうちに熱中症にかかる可能性があるため注意をしましょう。
特に、湿度は気づきにくいのですが、気温よりも熱中症に大きく影響します。
気象庁と環境省は2020年7月1日より、関東甲信地方の1都8県で「熱中症警戒アラート」を全国に先行して実施します。
この熱中症警戒アラートは、環境省の定める WBGT という暑さ指数によって発表されるのですが、この暑さ指数では暑さに影響する要素とその割合は「気温 1 : 湿度 7 : 輻射熱2 ※」とされており、湿度が大きな割合を占めています。
※輻射熱 = 地面や建物・体から出る熱
湿度が高い時には、汗が蒸発せず体の熱が下がりにくくなりますので、気温は高くないけれど蒸し暑く感じる時には熱中症対策を行いましょう。
こちらのページで暑さ指数を調べることもできますので、参考にしてみてください。
環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数
熱中症の初期症状
- 顔や体がほてる
- 手足がしびれる
- めまい、立ちくらみがする
- 筋肉が硬直(こむらがえり)したり、筋肉痛を起こす
- ぼーっとする、気分が悪い
このような症状が出たら、熱中症のサインです。
涼しい場所に避難して風にあたったり、冷たい水分や塩分をとるなどして体調を戻しましょう。
- 頭痛がある
- 吐き気がする
- からだがだるく、倦怠感がある
- 汗が止まらない、または汗が出ない
などの症状があれば、かなり熱中症が進んでいますので、濡らしたタオルをわきの下や首筋にあてたり、冷たいシャワーを浴びて体を冷やしましょう。もし症状が悪化するようであれば、すぐに医療機関にかかりましょう。
自分で水が飲めなかったり、動けない場合、意識なくなったり、様子がおかしい場合、全身にけいれんがある場合には、ためらわず救急車を呼ぶようにしましょう。