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緊急時のために子どもに教えたい、公衆電話の使い方と意外な機能

昔はよくお世話になった公衆電話ですが、最近はあまり見かけなくなってきました。いまの子どもたちは、公衆電話の使い方を知らない場合も多いのではないでしょうか。

ですが、子どもが外で災害やトラブルに見舞われたとき、公衆電話はご両親と連絡を取るための生命線になります。
また、災害などの緊急時に電話が混みあい、通信規制がされた場合にも、公衆電話は優先的に利用できます。
今回は、お子さんに教えておきたい公衆電話の使い方をおさらいしながら、意外と知らない緊急時の機能やメリットも紹介しましょう。

身近な公衆電話の場所を確認しよう

まずは、よく利用するエリアのどこに公衆電話があるのかを調べましょう。公衆電話の設置されている場所は、以下のページから簡単に探すことが可能です。お子さんの通学路、塾や習い事の教室、日常的に使う駅などを、順番に検索してみてください。

基本的な使い方と緊急時の使い方

災害時、お子さんが電話ボックスに駆け込んだものの、肝心の使い方がわからない……なんてことになっては困りますよね。あらかじめ公衆電話の使い方を教えておきましょう。
  • 公衆電話の基本的な使い方と料金
    皆さんもご存じかと思いますが、公衆電話は基本的に3つのステップで使用できます。
    1. 受話器を取る
    2. 硬貨もしくはテレフォンカードを入れる
    3. 電話番号を押す
    料金は電話をかける時間帯によって異なり、10円玉1枚で通話できる時間の長さは、午前8時~午後11時までは56秒間。午後11時~午前8時までは76秒間です(いずれも区域内の場合)。お子さんには緊急時に備えて、100円玉を5枚ほど持たせておくとよいでしょう。ただし、100円玉はお釣りが出てこないので、注意が必要です。

    料金は通話先との距離によって変わってくるので、詳しくは以下の料金表をご覧ください。
    NTT東日本 公衆電話料金表

    また、現金で公衆電話を使った場合、投入したコインの限界時間が近づくと、通話中にアラームが鳴ります。その都度お金を入れることも、お子さんに伝えておきましょう。

  • 緊急時には無料で110や119にかけられる
    公衆電話には緊急時、110や119に無料で通話できる機能もあります。操作は通常時とほとんど同じで、お金やテレフォンカードを入れるステップを省くだけ。

    ちなみに、公衆電話には赤い緊急通報ボタンがついているものもあります。その場合は、最初に赤いボタンを押してから番号を押してください。緊急通報ボタンのついている公衆電話は古いタイプで、最近はついていないものが多いようです。

災害時の安否確認に。知っておきたい「災害用伝言ダイヤル(171)」

公衆電話は災害時にもつながりやすいとはいえ、受ける側で電話が取れない場合もあります。そこでお子さんに教えておきたいのが、災害用伝言ダイヤル(171)です。

こちらは災害時でも優先的につながり、家族に向けて伝言を残せるサービス。いわば、音声による伝言板のような役割を果たしており、安否確認や居場所確認に役立ちます。

災害用伝言ダイヤル(171)の使いかたは、こちらのページにて紹介をしていますので参考にしてみてください。

停電時にも公衆電話なら利用できる

また、災害時は一時的な停電に見舞われたり、電力の供給がストップしたりすることもあります。自宅の電話やケータイ、スマートフォンを使えず、途方に暮れてしまう人もいるでしょう。ですが、じつは公衆電話なら停電時でも利用できます。

これは、公衆電話が電話回線を通じて電力の供給を受けているから。ディスプレイ表示や赤いランプは消灯するため、見た目で「使えない」と判断しないように気をつけましょう。なお、停電時にはテレフォンカードは使えなくなるので、硬貨のご用意も忘れずに。

最近は見かけることが減ったものの、災害時の緊急連絡手段として重宝する公衆電話。スマホだけでは対応できない事態に備えて、お子さんにもきちんと使い方を教えておきましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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