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海外旅行中に被災してしまったら?旅に出る前にやっておきたい防災対策

新型コロナウイルスによる制限も大幅に緩和され、海外旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。しかし、楽しい海外旅行の最中に災害に巻き込まれてしまう可能性はゼロではありません。
海外で災害が発生した時の対処法を前もって知っておけば、言葉が不自由な海外でも落ち着いて行動ができるかもしれません。ぜひ、渡航前に確認してみてください。

世界の災害事情

ドイツのNGO団体ジャーマンウォッチが毎年、台風や洪水など気象災害の影響をランク付けして発表する世界気候リスク・インデックス。2021年度版では世界の国で日本が4位になるほど、日本は災害大国です。

1位 モザンビーク
2位 ジンバブエ
3位 バハマ
4位 日本
5位 マラウイ
6位 アフガニスタン・イスラム共和国
7位 インド
8位 南スーダン
9位 ニジェール
10位 ボリビア

出典:Global Climate Risk Index 2021

しかし、だからといって海外が災害に対して絶対に安全だとは言い切れません。毎年、世界中で、地震や洪水、山火事、干ばつ、ハリケーンなど多くの災害が起こっています。国によっては災害時に日本よりも救援物資が滞ったり、治安が悪くなってしまうリスクもあります。
楽しみな海外旅行だからこそ、万が一に備えておきましょう。

渡航前にやっておきたい防災対策

たびレジに登録する

外務省では海外に3か月以上滞在する場合は在留届を、3か月未満の際には「たびレジ」というサービスを活用するように勧めています。たびレジは旅行先の最新情報を教えてくれる優れもので、出国前に外務省のwebサイトから旅行日程と滞在先、連絡先を登録するだけで利用できます。

現地の治安情報やテロ情報に加えて、最新の地震情報や緊急事態発生時の連絡先を教えてくれます。また、緊急時には現地の大使館や総領事館から、メールでの注意喚起や安否確認の連絡をもらうこともできます。

たびレジでは日本語で安全情報を受信できるのも嬉しいところ。混乱の中で、現地の言葉が分からないと余計に不安になりますが、そんな不安も解消してくれます。

海外旅行保険に加入する

地震や噴火、ハリケーンといった自然災害から、列車やバスの交通事故などでケガをしてしまった時のためにも、海外保険にはぜひ加入しておきましょう。
出発前に空港内のキヨスク等でも簡単に加入手続きができ、病気やケガをした時の診察費や入院費、帰国するための交通費などを補償してくれます。

しかし中には、貴重品を紛失したり、帰りの飛行機が欠航になって帰国できなくなった場合の宿泊費などは補償の対象外となるものもあります。詳細な保険内容、限度額、サービス、条件などは保険会社によって異なりますので、加入の際にはぜひ内容も確認しておきましょう。

航空会社の現地オフィスを調べておく

渡航前には、搭乗する航空会社の現地のオフィスがどこにあるか調べてメモしておきましょう。
大きな災害があった場合、空港は大混乱が予想されます。

空港は営業できるのか、飛行機は予定通りに飛ぶことが出来るのか、すぐにでも自国に帰りたいといった不安や疑問を解消するためには、航空会社の現地オフィスに駆け込むのが一番です。
ほとんどの場合は首都や空港付近に現地オフィスが設置されていますが、距離がある場合もあるので、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

在外公館の場所を把握する

在外公館とは、大使館や領事館などのことです。在外公館は海外での日本人の生命や財産を保護するという任務を担っています。

大使館はその国の首都に、領土が広かったり在留邦人の多い国では首都以外の都市に領事館が設置されており、大きな災害時には避難所として開放されます。
また、現地滞在中の日本人の安否確認や、被災者への緊急支援を行っています。さらに被災者の出国支援や、飛行機の便に変更やキャンセルがないか確認も行ってくれます。所在地や緊急連絡先は把握しておくようにしましょう。

いざというとき役立つ。便利でかさばらない防災グッズ

携帯型浄水器

外国では日本と同じように水道水を飲むことはできません。また、国によっては日本以上に物資が不足して、飲料水が手に入らなくなるリスクがあります。
折り畳みタイプの浄水器はコンパクトで手荷物でもかさばらず、現地の井戸水や川、湖の水などを濾過して、飲み水に浄水することができます。

サバイバルシート

災害が発生し、屋外で昼夜過ごさなければならないときには、気温差に気を付けたいところ。体の冷えは体力も消耗させます。 そんな時に持っておくと安心なのがサバイバルシート。風を通さず保湿効果もあるので、防寒対策にはもちろん、遮熱効果もあるタイプは暑い時期でも重宝します。
目隠しとしても使用でき、個別包装でポケットティッシュ程度の大きさなので、荷物にもなりません。

超軽量シュラフ

シュラフとは寝袋のことです。海外では日本のように、災害時に公共の施設が解放されるとは限りません。屋内に避難できる場所が無い場合もシュラフがあれば地面に寝た時の痛みや湿気、夜露、虫などから体を守ってくれます。
最近では軽量・コンパクト・格安と三拍子そろったシュラフがネットなどでも購入できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
私たち moshimo ストックも始めは知ることが幅広くて、防災ってちょっと難しいな…と思いました。
そんな "元初心者" の編集部が、初めての方にもわかりやすいよう防災・備蓄・災害についての情報をお届けいたします。
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