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台風並みの暴風となる春の嵐「メイストーム」とは? 知っておくべき危険性と対策

春を迎えて暖かくなると外出する機会も増え、公園の散策など外ですごす人も多いと思いますが、そこで気をつけたいのが「メイストーム」です。これは春にかけて発生する、台風並みの暴風などが引き起こされる気象現象。別名「春の嵐」とも呼ばれています。

メイストームは台風と同様、しっかりと対策をしないととても危険です。この記事では、メイストームの危険性を解説しながら、実際の被害や対策についても紹介します。

春の嵐「メイストーム」とは

メイストームとは、日本の3月から5月にかけて見られる気象現象のひとつです。台風並みの暴風や大吹雪、海岸では高波などが全国的に発生します。

その原因は、日本の北から入ってくる冷たい空気と、南から流れてくる暖かい空気が衝突すること。冷たい空気と暖かい空気の上下が入れ替わると、運動エネルギーが生まれます。これにより温帯低気圧が一気に発達し、強風を引き起こします。

メイストームの特徴は風の吹き方です。台風の場合、強風になるのは渦の中心部の周辺ですが、メイストームの場合、低気圧の中心部から離れたエリアでも強風になります。被害も広範囲にわたりやすく、全国各地で記録的な暴風を観測したケースもあります。

実際に発生した被害の事例

実際のところ、メイストームはどのような被害を生み出すのでしょうか。過去の事例を紹介します。

2012年4月には、山形県で最大瞬間風速51.1メートル、和歌山県友ヶ島で最大瞬間風速41.9メートルを観測するなど、強力なメイストームが発生。転倒や屋根からの転落、倒木の直撃などによって多数の死傷者が出てしまいました。さらにはトラックの横転事故、住宅の破損や停電、交通機関の麻痺など、生活にも大きな打撃を与えています。

近年の例では、2018年の3月にメイストームが全国各地を襲い、国内線の280便以上が欠航。2020年3月には東北地方で暴風が発生し、青森県の八戸市では観測史上1位の最大瞬間風速43.4メートルを記録しました。宮城県や岩手県でも被害が相次ぎ、家の屋根が飛ばされたり、飛ばされてきた看板で怪我をしたりといった事例が報告されています。

予報が出たらどうする? メイストームの対策と注意点

このように、メイストームは命を脅かすこともあります。天気予報などのニュースでメイストームが発表されたら、台風と同様に警戒しないといけません。具体的な対策を紹介します。

大前提として、暴風時の外出は控えましょう。外出すれば当然、転倒や転落、看板など飛ばされてくる物による負傷のリスクも高まります。仕事などで外せない用事がある場合も、なるべく早めの帰宅を心がけてください。

なかでも絶対に控えたいのが、登山やハイキングです。猛吹雪で視界が遮られたり、強風で足元が覚束なくなったりすれば、遭難や転落にもつながりかねません。また、春の山には残雪も多く、メイストームの温暖な空気によって雪崩が発生するケースもあります。

さらに、海も危険なスポットです。船上や海岸はもちろんのこと、防波堤にいるとしても高波のリスクは無視できません。川も注意が必要で、大雨による急激な増水などが発生しやすくなります。川沿いにお住まいの人は、避難情報を確認して適切な対応を行いましょう。

なお、外出を控えるほかに、自宅での対策も必要となります。ポイントを以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
  • 飛ばされてくる物に備え、窓や雨戸、シャッター、カーテンを閉めておく
  • 停電時に備え、携帯ラジオや懐中電灯を用意しておく
  • 避難時に備え、水や食糧、非常用持ち出し袋(防災リュック)を用意しておく
  • 窓ガラスに飛散防止用のフィルムを貼っておく
  • 雨戸やシャッター、屋根を点検し、必要なら補強しておく
  • 家の周囲やベランダに置いてあるものを固定または格納する
  • 近所の避難所と避難経路を確認しておく
  • 排水溝や側溝を掃除し、水はけを良くしておく
台風ほどの認知は広まっていないものの、危険性の高いメイストーム。しっかりと対策し、春を安全に満喫しましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

防災をしたいけど情報がたくさんあって、何から始めればいいの…?
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