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2020年は熱中症のリスクが高い?小さい子供の対策は?新型コロナ対策と熱中症リスク

今年2020年は、新型コロナウイルスによる外出自粛のため身体が暑さに慣れておらず、暑い時期に急に外に出ることで熱中症にかかりやすくなったり、マスクの着用によって熱中症のリスクが高まると注意が呼びかけられています。また、身体の小さい子供は、例年でも熱中症にかかりやすいため、特に心配してるご家族の方も多いのではないでしょうか?

新型コロナウイルスの感染による直接の被害も恐ろしいですが、地震などの自然災害では2次災害に気をつける必要があります。熱中症は、新型コロナウイルスの2次災害ととらえて、十分に気をつけた生活を送りましょう。

感染拡大を防止しながらの熱中症対策について、小児科医の藤原摩耶先生に詳しくお聞きしました。

2020年の熱中症対策

-2020年はコロナウイルスの影響で、熱中症にかかりやすいと聞きました。行った方がよい対策を教えてください。

例年であれば、日頃から外出しだんだんと上がる気温に身体が順応していきます。しかし、今年は外出自粛により日差しを浴びる機会が少ないため、熱中症にかかりやすくなっています。
まずは、体調を整えてから外出や野外活動に出かけること、体調のすぐれないときに無理をしないようにしましょう。また、定期的に水分を補給すること、適切なタイミングでマスクを着けたり、外したりすることも大切です。

-マスクをつけていると、熱中症のリスクが高まるともいわれていますね。感染拡大の防止をしながら、熱中症を避ける方法について教えてください。

マスクをつけると、つけていないときと比較して、口元の表面温度は3~4度も上昇します。
また、6月の陽気でもマスクをつけて5分ほどたつとじっとりと汗をかきます。マスク内の湿度も高くなり熱を発散しにくくなるため、真夏になれば熱中症のリスクはさらに高まります。

マスクは感染者が使用することによって、周囲の人に感染を広げないことが主な目的です。着用している本人への感染予防の効果は限定的となり、コロナ禍でのマナーと考えていただくのが良いかと思います。
そのため、冷房の効いた室内であればマスクを着用し、定期的にマスクを外して水分をとることを心がけること。
屋外のように3密を避けた、ソーシャル ディスタンスを守れる環境であれば、マスクを外して過ごすようにしましょう。

もし、熱中症が疑われる時には、たとえ3密状態であってもマスクを速やかに外しましょう。まずは、体調が悪くなった方の体温を下げることを優先させてください。

運動時のマスク着用について

―やはり運動中はマスクをしない方がいいのでしょうか?

運動時は体温が上がるため熱中症の注意が必要です。それに加え、マスクによって十分な呼吸ができず、必要な酸素を身体に取り入れることができなくなります。
そもそも、夏の屋外ではマスクをしていなくても熱中症を起こすリスクが高くなります。ウオーキングやラジオ体操など運動量が大きくないものでも、マスクをしたまま行えば熱中症のリスクが高まるため、屋外ではなるべくマスクをしない方が良いでしょう。

また、つけ心地のひんやりした冷感マスクなどは、通常のマスクと比べれば快適に過ごせるかと思いますが、運動時に着用しても安全とは言い難いため、利用には注意をしましょう。

子供のマスク着用について

―2歳児未満はマスクを着用しない方がいいと聞きました。街中では赤ちゃんにもマスクを着用させているケースを見かけるので、感染防止対策として必要かなと心配してしまうのですが。

日本小児科医会、米国疾病予防管理センター(CDC)でも2歳未満のマスク着用は危険であると指摘しています。乳児は気道(空気のとおり道)が狭いのでマスクをすると肺や心臓に負担がかかり窒息のリスクがあります。
またマスクをすることで子供の顔色や唇の色、表情の変化が分かりにくく体調悪化に気づきにくくなります。そのため、2歳児以下の赤ちゃんにはマスクは着用させないようにしましょう。

そのかわり、赤ちゃんに触れる家族が手洗いをしっかり行うこと。また、家族も赤ちゃんも、疲れて免疫力を落とさないよう、外出中のスケジュールに余裕を持つことを心がけましょう。

―2歳児以上の子供については、どうするのがいいでしょうか?

幼児の場合、マスクを着用することでマスクを気にして顔を触れてしまうため、かえって感染のリスクがあがることもあります。
小学生になっても、マスク着用を継続するのが難しい子供もいますので、その子の発達にあわせたり、基礎疾患を踏まえてマスク着用が可能かどうか判断しましょう。

マスクをつけることで、汗疹(あせも)ができてしまうこともありますが、今は、新しく通気性の良い素材が販売されているのでいろいろ試してみるとよいと思います。汗疹の予防としてはまめに顔を洗う事、もしくは濡れたタオルで汗をふきとることが大切です。

また、子供は平常時でも遊びに熱中すると、自身の体調変化に気づくことが遅れがちです。野外活動を行う場合には手洗いをしっかり行う代わりに、マスク着用は3密の時や室内に入るときのみに限定してもよいのではないでしょうか。
新型コロナウウイルスの予防には、まめな手洗いが一番大切です。消毒薬を使わなくても石鹸やハンドソープで10秒もみ洗いしたあと15秒流水ですすぐことで手についたウイルスを約0.001%に減らすことが可能ですので、しっかりとした手洗いを習慣づけましょう。

新型コロナウイルス感染予防は、3密を避ける、手洗い、体力維持の3つ

マスクの着用はあくまで感染者から、周囲の人への感染を防ぐものとなります。

基本的に、新型コロナウイルスに対して積極的な予防を行うには、3密を避ける、手洗い、体力維持など免疫力をあげることの3つを行うことのみとなります。
3つ対策をしっかりと行い、無理にマスクを着用して熱中症のリスクを上げるよりも、不要な場所ではマスクを外して健康を保ちましょう。

この記事を書いた人

moshimo ストック 編集部

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